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■よりみち〜編集後記

 

更新日2012/04/26


2012年4月26日(木)、午前10時すぎ、小沢一郎民主党元代表の無罪判決が言い渡された。99.9%無罪が決まっていた裁判だったようで、誰もこの判決に驚きなどはないはずなのに、日本中の人々が注目していた不思議な裁判だった。小沢元代表という人は、何ゆえこれほどまでに注目される存在なのだろうか。また、小沢氏は何ゆえこれほど政党を新設し、そして自らつぶしていくのだろう。自由民主党(自治大臣・幹事長)→新生党(代表幹事)→新進党(党首)→自由党(党首)→民主党へ合流(代表・幹事長)と、ほとんどが自分で壊して新しい政党を立ち上げ、また分裂して新党を立ち上げるか合流するかしているお山の大将的な存在で、トップ・中枢に自分がいないと気に入らない性格であることは間違いない。自民党時代は辣腕・豪腕の代名詞的存在で、田中角栄→金丸信という金権政治の中枢で采配を振るってきたわけで、43歳という若さで自治大臣になっている。政治は「金」と「数」という田中角栄の教えを忠実に実現しているようで、常に多額の金銭問題がつきまとっていることも小沢氏の特徴だ。首相になることを最大の目標に政治活動をしているのだろうが、結局のところ、一度もそのヒノキ舞台に立てていないわけで、たぶんこの夢は果たすことはできないだろう。小沢氏の政治ポリシーは実に明快シンプルで、理解しやすく、その点が若手議員や同士を結集する力になっているが、一貫性がなく、選挙に勝つための政策でしかない。そして、一方で強引なまでの裏工作や人事介入などで波風を起こすことも多く、それが不信感に繋がっており、小沢派と呼ばれる(正式な派閥や組織はない)集団とアンチ小沢を標榜する集団に真っ二つに分かれる。この流れは田中派の流れそのもののように思える。俺についてくるなら金と選挙の心配はさせないという親分肌の政治家だから、主義主張がなく、選挙に弱い議員は当然頼りになる大先輩の背中にへばりつくことになるのだろう。
小沢氏本人は今回の無罪判決により、身の潔白を証明できたとして、民主党の党員資格も戻り、民主党中枢に宣戦布告し、さらに得意の新党結成に向けて動き出そうとしているのかもしれないが、もうそろそろ気がついてよい頃だと思うのだが、小沢さん的な政治手法に選挙民は辟易しており、密室で人事の話ばかりしている爺さん政治家や大臣ポストしか考えていない田舎政治屋に退場を期待していること。いくら政治主導で世の中を良くすると言っても、あれだけ期待した民主党が、結局は官僚組織に丸め込まれ、自民党よりもさらに逆行している現実を見て、政治主導の前に官僚制度の改革ができなければ何も動かないことを知ってしまったわけで、もう古い考え方の政治家には何も期待していないということに気づくべきだろう。そして、もう70歳なんだから、身奇麗になった今が一番政界引退に適した時期で、議員年金たくさんもらって、影の政界フィクサーとして、若手のご意見番でもやるのが、日本の政治の最良策だということに気づいて欲しいものである。無理でしょうけど・・・(越)

 

 

 


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