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■よりみち~編集後記

 

更新日2016/06/02



現役のアメリカ大統領が被爆地の広島を訪問して、犠牲者に哀悼の花輪を捧げるという歴史的な日が実現した。これはオバマ大統領だからできたことのように思える。大統領の任期も来年まで、プラハでの核兵器廃絶スピーチでノーベル平和賞まで授与されている、核問題に積極的にコミットしてきたはずのオバマさんには全くその成果がなかったわけで、せめてこれだけはと考えていたパフォーマンスなのだろうが、捨て身だから実現できたのかよく分からないが、大反対をよく押し切れたと、素直に賛辞を送りたい。ただ、アメリカの世論としては、次は日本がパールハーバーで正式に頭を下げる番だとする意見もあるようだ。望まれているのなら、どこの国であろうと行って戦没者を慰霊すべきである。ただし、今回のオバマ大統領の通り、献花&黙祷して、謝罪はするべきではない。どこかの国のように、ひたすら謝罪の言葉を執拗に要求するのは、言葉を補償と同義語としている場合があり、今更ヤボは止めて欲しいものである。日本でも一部の被爆者やその遺族からは、謝罪の一言が欲しいという意見はあったと思うが、言葉よりも気持ちの方が重要であり、オバマ大統領が献花して頭を垂れ、心から祈っていた気持ちで充分に癒されていると思える。安部さんのように、言葉を発するたびにウソで固めた耳障りだけ良い言葉を垂れ流す日本国の代表は、いかがなものだろう。情けなくて、恥ずかしくて堪らないです。歴史に残るダメ首相であることは間違いない。しかしながら、安部さん本人は、歴史に残る偉大な首相だと自負しているわけで、こんな首相を選んでしまった我々国民の責任を痛感せざるを得ない。 (越)

 

 

 


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