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■よりみち〜編集後記

 

更新日2010/08/26


今朝のニュース速報で、民主党の党首選挙に小沢一郎氏が出馬を表明したことを知って、あきれ返ってしまった。日本の政治にはもう「常識」という文字は通用しなくなったようだ。一般人の考える政治と永田町に生息する政治屋さんたちとでは、明らかに考えていることが違っている。ほんの2ヶ月前に、にっちもさっちもいかなくなった閉塞状態の民主党の役員人事を、下剤を大量に投与して、やっとのことで便秘状態から脱したばかりだったのではなかったのだろうか。それが、党首選挙に民主党の便秘の元凶が何事もなかったの如く立候補を表明するなどとは、どう考えてもおかしい。鳩山元首相が管首相と小沢氏の間を取り持ち、丸く治めるものとばかり思っていたのだが、結局のところ、小沢氏の出馬を応援する役回りだったことが分ってくると、この人の宇宙人ぶりがさらに磨きがかかってきたことを理解した。おまけに、この御仁、小沢氏側につくことまで表明したのだから、一体全体、この人たちの考えている政治ということがさっぱり分らなくなってしまう。すでに怒りを通り越してしまい、日本の政治の貧困と茶番に虚脱感しか感じなくなっている。
もし、小沢一郎が首相になったら、国会はどうなるだろう。古巣の自民党が手ぐすねを引いて待ち構えていることは間違いない。豪腕と呼ばれただけに、いくらでも小沢つぶしの材料は出てくるだろう。小沢さんも選挙の神様と呼ばれる人なのだから、当然勝ち目アリと読んでの出馬だろうから、首相になりたくて決断したはずで、すべてのマイナス面も検討しての最終判断なのだろうが、政治と金の問題に関しては、誰が贔屓目に見ても、イエローカードがすでに出され、二枚目のイエローカードが出されたら一環の終わり=退場だということぐらい分っているはずだ。本人は、私腹を肥やすための金ではなく、日本を救済するための必要不可欠な浄財なのだから、多少のリスクは承知の上でやっていて、すべては日本国のためなのだから、いずれ国民は理解してくれるなどと甘く考えているのだろう。これは、かつての師であった田中角栄元首相や金丸信元副総理の考え方と一致しており、彼らの教えを忠実にこの時代にも守ってきた人なのだ。
政治家は大義があれば、結果のために手段は選ばないという考え方は確かにあるだろうし、現実の政治には膨大な金が必要なことも子供でなければ分っていることだが、お粗末なごまかしや不正な経理処理、そして秘書に罪をすべてを被らせて自分は潔白を装うことには無理がありすぎる。現代に求められている政治家は、古臭い金の因習の呪縛から開放され、この国のそしてできれば世界の将来を憂う志士の気心を持ち合わせた人でなければならないと思える。その点において、小沢氏の考え方は全くもって古臭い過去の政治屋の考え方そのもので、消え行く最後の世代の人のように思えてならない。この流れだと、しばらくは日本の政治的な空白は続きそうだし、経済大国の称号などあっという間に消え失せ、何も解決できないお荷物国家のレッテルが貼られることは間違いなさそうだ。そして、ますます国際政治から取り残され、過去の栄光ばかりを懐かしむ日々がやってくるのだろう。こんな政治屋さんたちのお家騒動にこれからも付き合わされるかと思うとゾッとしているのは私だけではないはずだ。困ったもんです。。。

 

 

 


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