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■よりみち〜編集後記

 

更新日2012/10/11


日本経済が急激に失速している感じがする。国内の政治状況がここまでひどくなると、企業の状態も悪化の一途を辿り、ひどくなる一方のように思える。特に、竹島や尖閣諸島などの領有権問題が浮上したことで、経済の悪化が顕在化したようだ。お隣の韓国も中国も、今年度が政治や経済の変わり目で大混乱しており、あれだけ騒がれてきた中国の経済成長も遂に下り坂に入ったとする報道が増えてきている。韓国も同樣に政治混乱と経済の停滞で、スキャンダルまみれの大統領がなりふり構わず独島に緊急上陸して、韓国の世論を日本との領土問題に惹きつけて、イメージアップと刑事事件の矛先を変える操作を実施したのは明らかであり、どちらの国も困ったときの「反日運動」とも言うべき戦略で、国民の関心を国内の問題から目をそらさせるという劇的な効果を上げている。それもこれも日本の外交政策の欠如と国内政治の混乱という、誰が見ても今の日本のカオス状態の政治は噴飯物で、明らかに叩くなら今がチャンスと判斷できる。政治の流れが国民の意識とこれだけ乖離した時代が戦後あっただろうか? ついには、政権与党が国民の人気取りに走り、次期選挙用にウケのよい耳障りのよい政策を打ち出しはするが、すべて但し書きが付いていて、その裏では官僚たちが政策とは全く関係なく、自分たちが都合のよい法案にいつの間にか作り直してしまうような状態で、まともな国の政治とはとても言えない。原発を2030年を目処に廃炉にすると発表しておきながら、閣議決定もできず、いつの間にか大間原発の建設再開が決定されているという、国家の決定事項が毎日変更され、それが当り前になっている何がなんだかさっぱり理解できない政治状況になっている。これでは外交もなにもあったもんではないし、誰も日本の政治家の言うことや約束したことを信用してくれないだろう。こうやって、政治が崩れ、経済が壊れ、国自体が疲弊していき、あれよあれよという間に戦乱の時代になるのかもしれない。このような混乱期に憲法改正や徴兵制度の復活、そして自衛権などの話題が飛び出してくるのも実に嫌な気分である。

陰謀説はいつの時代にもつきまとい、結論は永遠に出ないから陰謀といわれるのだろうが、まさに今の日本と中国、そして韓国の状況はどこかの国の陰謀ではないかと思えるほどだ。この3国のアジア経済圏の中心国の対立をチャンスと考えている国は意外と多いはずだ。その筆頭はやはりアメリカであり、3国にとってそれぞれ重要なパートナーであり、発言力も絶大な存在である。この対立を機に大きな枠組みの組み換えが行われる可能性があり、日本経済としては死活問題に発展しかねない。中国の厳しい言論統制にありながら、黙っていられないという作家を中心とした知識人たちが、無益な領土問題に熱くなるなと警告し始めているようで、この動きを大事にしてほしいものだ。領有権と騒いでいる場所は、絶海の孤島なのだ。この島によって漁業権や資源開発に大きな影響はあるだろうが、誰も住みたくもない無人島のことで、互いに憎しみあってもなんのプラスにもならないことに早く気づくべきだ。領有権の問題は永遠に棚上げしてもなんら支障はないのであり、もし資源の確保の意図が互いにでてきたら、その時点毎に話し合い、共同開発でしっかりと折半したり、漁業権なら、操業協定をしっかり結んでフェアにやれば何の問題も出てこないはずなのだ。熱くならずに現実だけを見つめた話し合いが絶対に可能なのだ。実際に今までもそうしてきたのだから…。(越)

 

 


■猫ギャラリー ITO JUNKO

 

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