■よりみち~編集後記

 


■更新予定日:毎週木曜日

更新日2002/11/21

私と同じ日に編集後記を更新している北村嬢が、「新潟の実家から柿を送ってきたのでみなさんどうぞ」と柿を会社に持ってきた。私は高校卒業以来、今年まで10年近く一人暮らしをしていたが、実家からモノを送ってくるという経験がなく、こういう光景に憧れを持っていた。あぁーなんか親の愛を感じるです。学生時代に親から届いたモノと言えば、「これ以上私の血圧を上げるんじゃない」というドスの効いた母親のメッセージと、「お前はいったいいくら無駄遣いすれば気が済むんだ!」という父親の泣きの入った留守電メッセージのみ。そういえば先々月も父親の主治医の先生からも、「いい加減チャラチャラせずにキチッと親孝行せい」と、おしかりを受けたばかりだ。なんだ、私は怒られてばかりか。くっそう。(志岐


いまさら何ナノと怒られそうだが、ホント音楽だけは年をとらないものだ。いまでこそクラシックと呼ばれている音楽も、その当時は最先端だったわけで、音楽はその時代とその人の思い出を封印した状態で永遠に生き続けるのだ。そしてもう一つ気がついたことは、音楽の趣味はそう簡単には変らないということだ(今ごろ気づいてどうする…)。特に思春期にのめり込んだ音楽は、カルマ(業)のように付きまとうのだ。私は、年代とともに音楽の趣味も好みも変化して、オヤジになったら父親のように演歌が好きになって、学生の頃に聴いたロックなんか全然忘れてしまうのだと思っていたのだ。それがどうだろう。確かに演歌を唸りたくなる気持ちも少しは理解できるようになったし、音楽のジャンルも、年代とともにかなり拡がった。でも、思春期のルーツは変えようがないようなのだ。中学3年の時に初めて聴いた「サンタナ」が、去年からコラボレーションの勝利というやつでカムバックしてきた。ギター職人に徹したサンタナ翁(なんと55歳ですぞ!)のなんでもありのサービスぶりと、ラディカルなチャレンジ精神に脱帽である。生まれて初めて武道館コンサートを見たのも「キャラバンサライ」公演。大学でスペイン語を選んだのもサンタナのため、結局ずっと一緒に付いて行くしかないようだ。来年あたり日本公演があるというウワサもあり、ちょっと恥ずかしいとか言いながら、やはり行ってしまうのだろうな…。(


ここ1年、コンタクトレンズとメガネを併用して視力矯正をしている。それまでは、「日常生活に支障ないしなー」とほっといていた。それがここ数年、韓国からの激安メガネが日本に上陸、使い捨てコンタクトレンズも値下げ競争激化とあって、さて、そーゆーことなら使ってみるかね、と購入に至った次第。ところが、である。視力矯正をはじめてからというもの、視力がみるみる落ちていく、ような気がする。そりゃ、コンタクトやメガネをしている間はよく見える。ビルの9階にある会社のベランダから、1階の食堂のエントランスマットに書いてある「いらっしゃいませ」の文字がくっきり見える。快適だ。見えすぎで怖いくらいだ。それが、家に帰って裸眼になるとどうだろう。そんなに広い部屋でもないのに、壁にかけた時計の文字盤が見えない。今まではかろうじて見えたのに!! 不信に思ってコンタクトレンズを購入した店の医者を訪ね、視力検査をしてもらった。すると、若干ではあるが、確かに視力が下がっているとのこと。「目が慣れてしまったんじゃないですかねー」という医者。そんなことあるんかい! お医者さんは言うじゃないか、「目が悪くなったらメガネをかけなさい。矯正しないとどんどん悪くなるよ」と。それが逆に、矯正したら視力が下がるちゅーのはどないやねん! 聞いた話によると、視力矯正するにも注意が必要で、コンタクトとメガネを併用するような場合には、コンタクト装着時とメガネ装着時の補正の度合いが違うと目に負担がかかり、結局視力は低下していくらしい。メガネ屋さんも、コンタクトレンズ屋さんも、何も言ってくれませんでしたが、不親切だと思いませんか。視力をじゃんじゃん低下させて、メガネやコンタクトレンズを買わせ続けようとする陰謀があるんじゃないですか。うがちすぎですか。ちなみにコンタクトレンズの原価ってこんなもん http://www.tanteifile.com/tamashii/scoop/0203/08_02/ らしい。いい商売、というよりも悪徳に近い気が、しないでもない。(北村