■現代語訳『風姿花伝』
  ~世阿弥の『風姿花伝』を表現哲学詩人谷口江里也が現代語に翻訳

 
更新日2010/02/11



現代語訳『風姿花伝』

谷口 江里也


第四回: 風姿花伝 その一

年齢に応じた稽古のありよう
十七、八歳より

 この年の頃は、大変大切な時期であって、ただたくさん稽古をすればよいというものではない。なにより、声変りをしてしまうので、時分による最初の花が失せてしまう。身体も腰高になり、童形(どうぎょう)の頃の、見ていてはっとするような姿かたちの妙も消え、過ぎ去ってしまった頃のように、声も良く通る華やかな能が簡単にできることもなく、どうしたら良いかも分らなくなってくるので、本人自体がやる気を無くしてしまいかねない。(本文テキストへつづく・・・)



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 著者プロフィール
 谷口 江里也 (たにぐち・えりや)

 詩人、ヴィジョンアーキテクト。言葉、視覚芸術、建築、音楽の、四つ の表現空間を舞台に、多彩で複合的なクリエイティヴ・表現活動を自在 に繰り広げる現代のルネサンスマン。著書として『アトランティス・ ロック大陸』『鏡の向こうのつづれ織り』『空間構想事始』『ドレの神 曲』など。スペースワークスとして『東京銀座資生堂ビル』『LA ZONA Kawakasi Plaza』『レストランikra』などがある。
Elia's Web Site [E.C.S]


■連載完了コラム

岩の記憶、風の夢~my United Stars of Atlantis [全57回]
もう一つの世界との対話~谷口江里也と海藤春樹のイメージトリップ [全24回]
鏡の向こうのつづれ織り~谷口江里也のとっておきのクリエイティヴ時空 [全24回]

随想『奥の細道』という試み ~谷口江里也が芭蕉を表現哲学詩人の心で読み解くクリエイティヴ・トリップ [全48回]