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■現代語訳『風姿花伝』
  ~世阿弥の『風姿花伝』を表現哲学詩人谷口江里也が現代語に翻訳
更新日2010/07/08



現代語訳『風姿花伝』

谷口 江里也


第二十二回
風姿花伝 その三
問答集 その四
得手々々について

問 能に、得手々々といって、通常よりかなり劣った為手であっても、なにか、これだけはというような得意なことにおいて、上手にも勝まさることがあったりします。ただ、もしその良さを上手な人が取り入れて演じれば良いと思うのですが、そうしないのは、それが容易にはできないからでしょうか。それとも、そのようなすべきではないと思ってしないからなのでしょうか。

答 一切のことに得手々々というものはあるもので、だれでも、生まれながらにして身についている、生得とも言うべき得意ななにかを備えているもので、そのようなことに関しては、上手といえどもかなわないことがある。(本文テキストへつづく・・・)



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谷口 江里也
(たにぐち・えりや)
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詩人、ヴィジョンアーキテクト。言葉、視覚芸術、建築、音楽の、四つ の表現空間を舞台に、多彩で複合的なクリエイティヴ・表現活動を自在 に繰り広げる現代のルネサンスマン。著書として『アトランティス・ ロック大陸』『鏡の向こうのつづれ織り』『空間構想事始』『ドレの神 曲』など。スペースワークスとして『東京銀座資生堂ビル』『LA ZONA Kawakasi Plaza』『レストランikra』などがある。
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■連載完了コラム
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