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■現代語訳『風姿花伝』
  ~世阿弥の『風姿花伝』を表現哲学詩人谷口江里也が現代語に翻訳
更新日2013/08/08



現代語訳『風姿花伝』

谷口 江里也


第六十三回<最終回>
風姿花伝 その七
別紙口伝 その十

そもそも因果というのは、良い面も悪い面もあるけれども、良く良く考えてみれば、ようするに、珍しいことと珍しくないことの二つがあるに過ぎない。同じ上手な演者が、同じ能を昨日と今日に続けて演じたとして、昨日は面白かったはずの舞いが、今日は面白くなかったとしたならば、それは、昨日は面白かったということが見る人の心に残っていて、そのために、今日は珍しくも目新しくも感じられないので、悪く映るからにほかならない。(本文テキストへつづく・・・)


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谷口 江里也
(たにぐち・えりや)
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詩人、ヴィジョンアーキテクト。言葉、視覚芸術、建築、音楽の、四つの表現空間を舞台に、多彩で複合的なクリエイティヴ・表現活動を自在 に繰り広げる現代のルネサンスマン。著書として『アトランティス・ ロック大陸』『鏡の向こうのつづれ織り』『空間構想事始』『ドレの神 曲』など。スペースワークスとして『東京銀座資生堂ビル』『LA ZONA Kawakasi Plaza』『レストランikra』などがある。
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■連載完了コラム
岩の記憶、風の夢~my United Stars of Atlantis [全57回]

もう一つの世界との対話~谷口江里也と海藤春樹のイメージトリップ [全24回]

鏡の向こうのつづれ織り~谷口江里也のとっておきのクリエイティヴ時空 [全24回]


随想『奥の細道』という試み ~谷口江里也が芭蕉を表現哲学詩人の心で読み解くクリエイティヴ・トリップ [全48回]


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