現代語訳『風姿花伝』
答 これは文字で、これこれこういうことだと書き記すのはなかなか難しく、言葉で表現しても、うまくは伝わらないかもしれない。けれども、萎れたりというしかない風體が、実際にあるのも事実で、これは言ってみれば、花と関係する風情のありようで、良く良く考えてみるに、このことは、稽古を積んだりしても、意図的にこのように振る舞おうと思ってもできることではなく、花を極めてようやく、それが意味するところがわかるようになるとしか言いようがない。(本文テキストへつづく・・・)
谷口 江里也 (たにぐち・えりや) 著者にメールを送る 詩人、ヴィジョンアーキテクト。言葉、視覚芸術、建築、音楽の、四つ の表現空間を舞台に、多彩で複合的なクリエイティヴ・表現活動を自在 に繰り広げる現代のルネサンスマン。著書として『アトランティス・ ロック大陸』『鏡の向こうのつづれ織り』『空間構想事始』『ドレの神 曲』など。スペースワークスとして『東京銀座資生堂ビル』『LA ZONA Kawakasi Plaza』『レストランikra』などがある。 Elia's Web Site [E.C.S]
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