唐突に始めた『Gallery 1 by 4』でしたので、ここで簡単にコーナー紹介させていただきます。私は日本で美術や舞台の仕事をしていたので、NYではできるだけ面白そうな展覧会やダンスなどの公演に足を運んでいます。
とは言っても毎日毎晩出掛けるわけではないし、そもそも数が山ほどあるので、NYで見られる作品をまんべんなくチェックするのは不可能。まあ、好き嫌いも激しいので、おのずと限られますが…。
私は評論家でもキュレーターでもないですが、新進アーティスト(美術も舞台も含む)が独自のスタイルを構築して行く過程に興味があるので、これからの時代に適した創作と発表の場の提供など、可能で有効なアートサポートとはどんな形だろうかと、いろんな場を見ておこうと思っています。
そんなリサーチをしていると、アートスペース(NYCの非営利団体で主要なものだけで5、6ヵ所)にある新進作家の登録スライドファイルに行くこともあります。キュレーターや画廊の人、リサーチャーがアポをとって自由に閲覧できるのです。大抵は作家名アルファベット順に莫大なファイルがあって、コンピューターのデータベースで検索できるところは一ヵ所のみ。
結局ランダムにファイルを開いて、面白いものに出会えればラッキーとなってしまうので、やはりそこで行われるグループ展を見て、名前をチェックしておくのが一番効率的。ファイルで連絡先も分かるので、あとは自分で連絡とって、作品を見せてもらうスタジオ・ビジットをします。
このコーナーでは、直接会って作品も見せてもらったアーティストを紹介しようと思っています。しかしNYのスライドファイルとはいえ、世界中からアーティストが登録しているので、いいなと思って連絡先を見るとベルリンだったということもあり、その場合は例外となります。
タイトルの1 by 4というのは、一人のアーティストを原則一ヵ月、全4回で紹介するので、1×4でもあり、1÷4でもあります。
今週すでに作品が入ってますが、来週から彼女、「Leigh Tarentinoさん」のドローイングを4回に渡って紹介します。
原園 綾
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