■よりみち〜編集後記

 


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更新日2010/01/14


2010年が明けて早くも2週間が経過しているが、正月らしい明るい話が聞こえてこない。もっぱら話題は民主党のドン、小沢幹事長の4億円のことばかり。この国のマスコミは個人攻撃がやたら好きなようで、それもネタもないのに騒ぐばかりで、コメントなど取れるはずがないのに追い掛け回し、とにかくカメラに納めようと必死でくらいつく。あるときはホリエモン、あるときはノリピー、そして不倫タイガーまで、それがある時期を過ぎると(ほとんどの場合、新しいネタが尽きて、追いかけるのに飽きてしまうのだろう)、パッタリと止まり、話題にすらならなくなる。これは、お笑い芸人の露出度とも一致している現象で、とにかく人気があるらしいと判断すれば、徹底的にテレビに登場させる。面白いとか面白くないとかの問題ではなく、今の旬を他局に負けないように露出して、一歩先を行きたいという競走意識だけにすぎないのだ。それでどうなるかと言えば、当然の成り行きだが、あまりにしつこく露出される芸人を見て、名前を覚えはするが、当の本人たちは、なにがなんだか分らない状態で、芸を磨くどころか、新しいネタを考える暇もなくテレビ局を渡り歩く毎日が続き、すぐに使い古され、視聴者も変わり映えしないネタに飽きが来て、もう次の芸人の登場を期待し始める。これと同じことが、政治の世界でも繰り返されている。すでにマスコミの関心は、ポスト小沢に移っていて、次の生贄(いけにえ)の登場を待っているようにも思える。
昔からこんなにマスコミは軽薄で重箱の隅ばかりつついているような報道だっただろうか? 民主党への攻撃? はいつ始まっただろう? 参院選挙で自民が惨敗して、民主党が躍進し、官僚主義を打破して政治家主導での国会をマニュフェストの中心に据えて政権交代が現実的になってきた段階からだったはずだ。この動きに連動して検察が動き出したことは間違いない。官僚を甘く見るなというサインであり、官僚主義を守るための徹底抗戦のように思える。もちろん、それにつけ込まれるような醜態を演じている民主党のトップたちも情けないし、どこが自民党の金権主義と違うのか説明できる議員もいないわけで、民主党の政権交代が短期で終るのではないかという不安もちらついてきている。しかし、このまま官僚主義にメスも入れられずに、また、あれだけ騒いできた天下りの根絶のための公益法人の解体や見直しもできずに政権が変わってしまうのであれば、民主党が単に崩壊するだけでなく、日本そのものが政治的にも、経済的にも、そして国際的にも壊滅的な危機に直面することは明らかだ。民主党はこの難局をとにかく切り抜け、日本の将来のためにも官僚主義からの脱却で成果をあげ、日本が新しい時代にはばたくための新たな道筋を示して欲しいものである。マスコミは政治家をお笑い芸人と同列に扱うのはやめにして、金権政治からの脱却、そして官僚主義との決別のために、腰をすえたサポート報道でもっと応援するメディアが出てきてもよいのだはないだろうか。批判することだけがマスコミの仕事ではないはずで、もっと独自の視点で日本をリードする骨のあるジャーナリズムがあってよいと思うのだが、無理な注文なのだろうか・・・ (

 

 


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