■よりみち~編集後記

 


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更新日2009/01/22


1月20日という日が新しい記念すべき日になったかもしれない。オバマ大統領誕生の日だ。アメリカ人にとって、この日がこれほど早くやってくるとは誰も考えていなかったに違いない。そして、世界がこの日から変わったと後世の歴史の教科書に記載される日になるかもしれない。私も眠い目をこすりながら、歴史的なオバマ大統領就任式とその最初の演説をテレビの前で観ていたのだが、250万人と言われるワシントンDCに集まった人々の群れに圧倒された。これほど人を集めた大統領就任式典がいままでにあったのだろうか。この歴史的なイベントを生で体験したいと考えている人がいかに多かったかということだろう。アフリカ系黒人の初めてのアメリカ大統領は恐ろしく冷静に、そしてこの重責を当然のごとく受け止め、スマートに振る舞い、数年前からすでにこの国の大統領であったかのような錯覚を覚えた。
その最初の演説も、選び抜いた言葉で、感情をコントロールし、新しい責任の時代がやってきたことを説得力のある得意のスピーチでまとめ、人種や宗教を超越した国家の再生を目指すことをアピール。アフリカ系黒人のことは自分の父親の時代にレストランで食事も許されなかったということだけで差別があった不幸な時代を表現し、すでにこのオバマ政権は人種の壁を超えていることを印象づけように思える。就任演説が硬い内容と感情を抑制した表現になったのは、アメリカ経済が危機的な状況に陥っており、厳しい現実に立ち向かうための国民の協力が不可欠であり、夢を語るどころではないことを訴えたかったのだと思える。
これからの道のりが大変であり、かつオバマ政権の腕の見せ所である。70兆円規模の経済刺激策と400万人規模の雇用の創出、イラクからの撤退とアフガンへの増派、国民健康保険制度の樹立、カジノ経済からの脱却と新しい経済システムづくりのリーダーシップ、新エネルギー源の開発と自動車産業の再編、そして地球環境問題への取り組みなど、問題が山積し、それも早急になんらかの対策や対応が必要となっていることばかりである。それがオバマ大統領ならできると思わせるオーラが漂っているからすごい人である。彼自身も就任演説で言っているように、失敗を恐れずに取り組み、駄目ならすぐに止めて、最善の道を選び直せばいいと、成功するために痛みも伴うことをすでに述べている。できるだけ長い目で、オバマ大統領の動向を見守るべきだろう。そう簡単には経済状況は好転しないだろうし、テロリストも難題を突きつけてくるだろう。そして、問題のイスラエルと北朝鮮が足を引っ張る可能性もあり、前途多難であることだけは間違いない。とにかく誰にも撃たれることなくクールにそしてスピーディーに世界をリードしていくカリスマになって欲しいものだ・・・(

 

 


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