■よりみち~編集後記

 


■更新予定日:毎週木曜日

 

 

 

 

 


更新日2005/02/17


今日2/17、中部国際空港が開業した。名古屋駅ビル計画あたりから、どうも愛知県の動きが目立ち始めたのではないだろうか。愛知万博の開会式に合わせたようにこの空港も完成し、着々と準備が進んでいるのが分かってきた。元気のよいところを見ているだけでも気持ちがよいわけで、この調子でどんどん日本中の景気も一緒に盛り上げてもらいたいものだ。今回の中部国際空港で驚いたのが、総事業費の大幅削減だった。削減というレベルなのかどうかよく分からないが、当初の予算計画から1,200億円圧縮したというから驚くしかない。総事業費の当初の予算が7,680億円だったものを15%以上削減できたことになる。これを可能にしたのはこの空港が日本で初めて民間の株式会社で企画運営したからなのは間違いない。新空港の社長が、トヨタグループの一つである関東自動車工業の社長であり、トヨタの独創的な生産管理方式が導入された結果である。もし、この空港を従来どおりのお役所中心で計画していたらどうなっていただろう。削減どころか予算不足で税金投入に陥っていたかもしれない。民間のコスト削減などのリストラは、お役所などの生ぬるい数字合わせや担当部署名の変更だけのようなリストラとはレベルが違っているわけで、すべてのお役所に民間方式のリストラを導入すれば、どれだけ無駄な部署が消え、血税が捨てられずに済むことだろうか。先日ニュースで話題になった大阪市の職員優遇制度など(数年ごとに職員にオーダーメイドのスーツが支給されていたことを聞かされ、目が点になり、笑うしかなかった)、これも氷山の一角であり、全国そこらじゅうで、多かれ少なかれこれに似たような役人天国の話が満ち溢れているはずだ。この際、郵政民営化だけでなく、すべて役所を民営化してはどうだろう。お役人に民間レベルでの採算性やコスト意識を徹底して叩き込み、事業での無駄使いやコスト削減を実践させたら、見違えるほど日本の役所はスリムでクリ-ンになり、節税効果も十分になるだろう。それには、まず必要なのがお役人出身の政治家や頭の固いステロタイプ議員を払拭し、どんどん民間企業のトップ経営者がコンサルタントとしてあらゆる役所に出向できる環境づくりが必要になる。民間企業レベルでお役所が動くということがなかなか想像が困難だが、そうしないと日本には輝くような未来はもう二度とやってこないように思えるのだが、どうなんでしょう、小泉さん。せめて郵便局ぐらいはなんとかしてね。(

 

 

 


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