■よりみち~編集後記

 


■更新予定日:毎週木曜日

 

 

 

 

 


更新日2006/02/23


たかが1本のメールなのである。それもメールのコピーである。国会の予算委員会でこの1本のメールの信憑性が問題になり、確証ありと言ったのだから、個人攻撃をする以上、それなりに調査を行い裏の情報も取ったものと誰もが思っていたわけだが、与党が徐々に自信を強め、「ガセネタ」だと断定するまでになってしまい、形勢が大逆転するという前代未聞の醜態となりそうな雰囲気である。その昔(1976年)、ピーナッツだとか、ピーシーズだとかのメモを国会に提出して問題となった「ロッキード事件」というのもあったことを思い出したが、あの時はガセネタどころか、政治家への賄賂が明るみに出され、政界の裏世界を照らし出し、田中角栄首相を国政から引きずり下ろすことに成功した大事件へと発展した。時の人であるホリエモンのメールというスパイスも十分いけるし、おまけに武部幹事長の息子とホリエモンは同級生だったという事実からも、このメールの内容が実行された可能性はかなり高いのかな、面白いことになってきたかなと思っていたことも事実である。さらに、民主党の前原代表はさかんに「お楽しみに!」を連呼していたわけで、これはホントに確証をつかんでいるのかもしれないと淡い期待までしてしまったのだが、結果はどうもガセネタに踊らされた民主党ということのようである。それにしても小泉首相はとことんツキがある人のようだ。耐震偽装事件、ライブドア事件、防衛庁談合事件など、汚点続きで人気にも陰りがでてきており、かなり形勢不利な状態の時に、まるで自殺点で救われるようなラッキーな試合?が目立つばかりである。

 

 

 

 

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■猫ギャラリー ITO JUNKO
11/19/2005更新