■よりみち〜編集後記

 


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更新日2010/02/25


オリンピックのおかげで寝不足の毎日である。そんなに愛国心なるものを持っているとは思っていないのだが、やはり日本の順位が気になる。どうせ無理だろうと思いながらも、日本人選手を応援している自分を発見する毎日である。今回のオリンピックでは、やたらに「カーリング」のゲーム中継が多かったように思える。結果としては、結局のところ予選敗退に終ったのだが、「クリスタル・ジャパン」というちょっと大胆すぎるチーム青森の愛称も注目される理由だったかもしれない。今までルールがよく分っていなかったカーリングだったが、ゲームを観戦しているうちに、だんだんと分ってきて、ストーンも微妙にカーブをかけたり、ビリヤードのようにクッションボールを使ったりすることが分ってくると、なかなか奥の深いスポーツのようだ。年齢や体力、そして性別もあまり関係ないスポーツとしてこれから人気が出るきっかけになったように思える。やはりウィンター・スポーツで日本がメダルを取れるのはスケート競技だけのようだ。昔強かったジャンプも実力の差は歴然としているし、ボブスレーやリュージュなどに至っては、子供と大人の違いのように思える。やはり体格の違いが大きいのだろうか。
愛国心つながりで気になるのは、「トヨタ」の大量リコール問題だ。アメリカの米下院監督・政府改革委員会の公聴会で豊田章男社長がまさに袋叩きの状態で質問攻めと責任追求されたことだ。8時間にも及ぶ政治パフォーマンスの舞台で、企業の社長が滅多切りにあっている光景は日本人にとっては異様としか言いようがない。それも全世界にTV中継されている場で日本的な安易な謝罪をしてしまえば、企業が崩壊するかもしれない可能性まで孕んでいるわけで、実にアメリカ的な追及の方法に驚いてしまった。アメリカの議会としては、低迷しているアメリカ自動車産業の原因となった日本車の安全神話を徹底的に叩いて、今一度自国アメリカの自動車産業の再生をもくろんでいるのだろうが、あまりにも直接的で、こじつけの論法で畳み込む戦略は大人気ないとさえ思えてしまった。これがフェアーな国の公聴会と言えるのだろうか? 議会としては、トヨタに電子制御システムの欠陥をどうしても認めさせ、一気にトヨタを欠陥車として息の根を止めたいのだろう。これが反対にアメリカの自動車メーカーだったなら、これほどえげつない攻撃をするとは思えないのだ。トヨタ側の責任の重さは大きいことは誰も否定はできないことだが、日本人の心情としては、大量リコールの問題となっているアクセルの部品はアメリカの工場生産品であり、日本の工場で作った部品からは一切欠陥は出ておらず、日本から部品も調達すべきところを、アメリカ側の意向に沿ってアメリカでの現地生産に踏み切ったために日本のチェック技術がないがしろにされ、欠陥部品を使うことになったわけで、攻められるべきはアメリカの請負工場の品質管理の低さということになり、結局アメリカが自分の首を絞めていることにつながっていくはずだ。もちろん、その部品を発注して使用したトヨタが全責任を負うのは当然のことだが、日本純正のトヨタ車からは欠陥部品は見つかっておらず、リコール車はすべてアメリカの部品工場で生産されたものを使用した車だという事実をもっと冷静に受け止めるべきではないだろうか。もし、アメリカ車の部品で日本製のものがリコール対象になったとしたら、日本ではアメリカのメーカーの責任をこれほどまでに追及するだろうか?(

 

 


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