■よりみち~編集後記

 

■更新予定日:毎週木曜日

更新日2002/05/16

去年の9月にホンダのカブを中古で買った。名前はカブ夫。大事なものには名前を付けたくなるのが人情というもの。カブ夫に乗っていろんな所に遊びに行ったものの、原付だと二人で一緒にどこか行くということが難しい。二人乗りできるような、ちょっと大きめのバイクがあったほうが断然便利だと思うようになった。バイクだと街に出ても駐車場を探してぐるぐる廻らなくても済むし。私の住んでいる下町の狭い道路には、バイクのほうが小回りが利いて便利だったりもする。そして4月。カブ夫に続く新しいバイクを買った。名前は「ボル3(さん)」。3代目のバイクという意味と「ボルティー」という車種名に由来する。ちょっと「あぶさん」も意識してみた(ウソ)。朝、乗る前に雨に濡れたバイクを拭いていたとき、カブ夫を特に丁寧に拭いてみた。なんだか古い男の目の前で新しい男と浮気しているような後ろめたさがあったからか。そんなことないさ。ボル3もカブ夫も両方好きさ(←優柔不断なやつ)。2台とも末永く大事に乗るとしよう。(志岐
 

今朝、1通のメールが届き、とある仔猫の急逝を知りました。友人夫婦宅に、拾われ仔猫がやってきたのは4日ほど前のこと。まだ小型犬の頭ほどの大きさしかないその仔猫は、しま模様の毛並みが美しくて非常に愛くるしい、夫婦ともどもメロメロだと、旦那から嬉々としたメールが先日届いたばかり。私も近々夫婦の家を訪問し、メロメロ仲間に加えていただこうと思っていた矢先の訃報でした。たった4日間一緒にいただけのこの仔猫のために、ペット専門の葬儀屋を呼ぶということからして、この夫婦が仔猫にどんなに愛情を注いでいたか、どんなに大切にしていたかがうかがえます。猫の愛くるしさはよく天使にたとえられますが、突然二人の前に現れ、そしてまた突然消えてしまった仔猫は、実は本当に天使だったのかもしれないなぁ。(北村


新宿という街は、ここ十数年でものすごい変貌を遂げている。西新宿のビル群はもちろん、南口の高島屋スクエア、歌舞伎町のアジア化?現象などなど、10年振りに新宿を見た人はきっと目を丸くするだろう。そういう私も最近の新宿はあまりよく知らない(筆者注:但し、方向音痴ではない)。新宿に一人で遊びに出かけるほどの若さもなく、家族連れで行くには疲れそうだからだ。いつの間にか、仕事で駅前あたりを通過する程度の街になってしまった。ところが最近、新宿西口駅前にマブダチ(これも死語硬直?)の仲間が、独立して旅行会社をぶち上げた(海外格安航空券は「旅人舎」へどうぞ!;03-5325-6261)関係で、ディープな新宿を体験することが続いている。先日は10数年ぶりにガード下の通称「しょうべん横丁」を体験し、その健在ぶりを確認。先週末は旅人舎オープン馬鹿騒ぎパーティが開催され、まるでマブダチ仲間の同窓会状態となり、二次会は昔なつかしの「新宿ゴールデン街」へ。なんと「ゴールデン街」はしっかりとひっそりと生き残っていました。今でも当然のようにボブ・ディランが流れるうなぎの寝床のようなカウンターバーで、全員がすぐさまタイムトラベラーに変身。思い出の旅は果てしなく続き、西荻窪の酒場からおでん屋へ……。オールは老体にはちょっとしんどい。(越谷