■よりみち〜編集後記

 


■更新予定日:毎週木曜日


 

 

 

 

 


更新日2009/05/28


新型インフルエンザ騒ぎがやっとひとまず終息しそうだと思っていたら、それを待ち構えていたように今度は北朝鮮の核実験とミサイル発射のニュースである。ジョンイルさんは未だ健在なようだ。それを内外に示すようなパフォーマンスのようにも思えるが、いったい何を考えているものやら、さっぱり分らない。アメリカのオバマ政権に対しての混乱を狙っていることは間違いないのだが、アメリカの現状では、国内の経済危機(アメリカ国内の失業率がすでに9%に近づいているようだ)への対処をどうするかで頭がいっぱいで、とても北朝鮮に注目したり交渉したりする余裕がないことは明白で、まるでやんちゃ坊主が親に自分に注目させるためにいたずらをして、怒るかどうか試しているような行動である。オバマ大統領が、対話路線で平和主義であることを見越しての牽制で、どこまでやったら本気になるか踏み絵を踏ませようとしているのかもしれない。
ジョンイルさんも将来的な不安や次世代への引継ぎに焦りがあるのだろう。なんとか自分の目の黒い今のうちにアメリカと直接交渉を引き出して、核の脅威で北朝鮮の存在を承認させ、独裁政権を次世代に安全に継承させることが目的なのだろう。徹底した武力主義で、核のボタンという切り札しかないトランプゲームをいどんできているわけで、そのゲームのテーブルに無理やり座らせようとしているのだ。日本政府がいくら国連での制裁を呼びかけてもこれは意味がない。ジョンイルさんが恐れているのは国連決議でも、日本や韓国の経済封鎖でもなく、唯一つアメリカの上陸作戦だけだろう。イラクの二の舞にならないためにも先制パンチで、核保有国であることを誇示し、フセインが阻止できなかったアメリカ軍の上陸作戦を未然に防ごうという行動なのだろう。これでオバマ大統領がどのような対応をするかで、さらに核保有の誇示がエスカレートするかどうかが決まるのだろうが、アメリカとしては北朝鮮の挑発に対応する余裕などなく、さらに北朝鮮の核の脅威はアメリカ国内ではそれほど問題にもされていない状況だから、静観するしかないわけで、次のターゲットは韓国と日本への核ミサイルの誇示へと展開することが予測される。どこまでエスカレートしたら、オバマ大統領が本腰を上げるかがジョンイルさんの最大の関心事になるはずだ。ジョンイルさんとしては、あのフセインの最期がよほどトラウマになっているのだろうね。どうもジョンイルさんが最近オウム真理教の麻原教祖とダブって見えてしまう。世界を相手に戦争を仕掛け、最期は核のボタンのオモチャを握り締めて天井裏に隠れながら息絶えるような人生になるのではないだろうか。その前にゴルゴ13になんとかしてもらえないものだろうか。(

 

 


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