■よりみち~編集後記

 


■更新予定日:毎週木曜日

更新日2003/06/26


アメリカのレンタルビデオ業界では、DVDが主流になったようだ。1週間のDVDレンタル本数が、VHSビデオレンタルの本数を上回ったという調査結果が報道された。いずれそうなるとは思ってはいたが、こんなに早くDVDが普及するとは思っていなかった。日本も時間の問題だろう。ということはビデオテープが消える日が近いということだ。ビデオテープよ、お前もか! 今年あたりが、磁気からデジタルへ、そしてテープからハードの時代へと移行する年になるのかもしれない。8ミリフィルムがまず消え(その昔8ミリフィルムを切ってつなげて映写機で写していたのだよね…)、音楽テープ、マイクロテープ、そして写真のフィルムが姿を消しつつあり、それに代わって、デジカメ、CD、MD、iPad、DVD、そしてサーバー方式のハードディスク・ビデオ(その次はワイヤレスか?)へと、ハード全盛時代は進みつつあるようだ。実際にDVDビデオを使ってみると確かにそのよさが分かる。巻き戻しの発想がない、何度再生しても画質があまり劣化しない、頭出しに時間がかからない、収納スペースが小さい、コピーが早くできるなど、どう考えてもビデオテープの優位点はみつからない。家に眠っている大量のビデオテープの黒い箱が恨めしくなってくる。レコードの黒い円盤も、音楽テープも結局ゴミの山をつくったように、ビデオの大量廃棄がこれから始まるのだろう。世の中ここまでエコロジーの発想が浸透してきたのだから、新しい商品をつくる場合、そのために使われなくなる古い物をどうやって再資源化するかとか、ゴミとしない方法を考案しないと商品化できなくするような法律がそろそろ生まれてもよいかもしれないな。これリストラにもあてはまりそうだ…。(