■よりみち~編集後記

 


■更新予定日:毎週木曜日

 

 

 

 

 


更新日2007/07/05


「Cout it!」 「Circle!」「Don't give up!」「Good Job!」、これらの掛け声でピンとくる人は、すでに入隊済みかもしれない。そう、今話題沸騰のビリーさんのビデオの話である。なんと世界中で1,000万本を突破して、さらに売れ続けているトレーニングビデオなんだとか。なぜにそんなに売れるのか? メタボリック症候群が世界中に蔓延しているということなのかもしれない。そういう私もいろいろ努力しないでやせられるというダイエットサプリやカンテンや低炭水化物(米抜き)などのダイエットフードシステムなど試してみたのだが、最初から分かりきった結論ではあるが、「運動」と「節制」以外にやせる特効薬はないということが最近になって分かった。気づくのが遅すぎると言われそうだが、運動しなければやせられないとは分かっていても、いろいろな理由をつけて続けられないのも運動というヤツで、我ながらあきれるが、ほとんど3日坊主で終わってしまう。最近は天気の良い休日に原始林公園内を歩くのが唯一の運動らしきヤツで、それも若干の汗をかく程度の軽いもので、とてもこれでやせるとも思えない。やはり、学生時代のように滝のように流れる汗を伴う運動でなければやせられないと考え、長年やっていた剣道でも再開しようかと思ったが、これまた道具やら道場さがしやら大変で、第一、とてもまともな運動もしていない人が急に動けるはずもないとあきらめていたところに、例の「ビリーズ・ブートキャンプ」が目に飛び込んできた。どんなものかと調べていくうちに、オークションサイトでかなり安く手に入ることがわかった。確実にやせるというキャッチフレーズに負けて、話の種でもいいかと思って落札したのだが、届いたものはドイツ版だった。パンフレットがドイツ語でちんぷんかんぷんなのだが、日本語版の7日間ダイエットコースと違い、カリキュラムは4週間で、一日ごとのトレーニングになっていることはなんとなく理解できた。一日やって一日休みというのが自分向きだと思えた。字幕なしの英語版の「ベーシック・トレーニング」をいきなり試してみた。とにかくハードだと聞いていたのだが、想像以上のスピードでぐんぐん進行していくのでついていくのがやっとだ。ほんの15分で汗だく状態。いかに運動不足なのか思い知らされる。そして例の掛け声である。ビリーさんはのべつまくなしに話しつづけ、叱咤激励し、容赦なくスピードを上げる。軍隊方式というのがよく分かる。動かないながらもなんとか着いていきたくなる心理になっているのだ。しばらく慣れるまではゴムバンドは使うなという話は聞いていたので使わなかったのだが、それでもキツイ。約50分のコースが終了したときには、全身汗まみれ、普段使わない筋肉をしこたま使ったので頭痛がするほどだった。もうこりごりかと言うと、ちょっとした達成感もあって、これを続けたら確かにやせそうだと思い始めていた。これがビリーさんの信者が増えている理由なのだろう。なぜかあの掛け声がしたら落ちこぼれずについていきたくなるようなのだ。まだまだ4週間は遠い道のりだが、一度入隊した以上やるしかないかという心境である。ちなみに体重は今のところ変化がない。それだけ食べる量が増えているからだ。運動するとメシがうまくなるわけで、これでは一生デブは変わらないということになるのだが…。(

 

 

 


■猫ギャラリー ITO JUNKO