■よりみち〜編集後記

 


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更新日2007/07/19


またも中越地方で地震災害が発生している。2004年の新潟県中越地震から3年もたっていない。あるインタビューで、住人がこの前起こったばかりで、30年くらいはもう地震災害はないものと思っていたと話していたのが印象的だ。誰もがそう思っていたはずだ。まだ仮設住宅で過ごしていた人がいたはずだ。地震多発国である日本に住む以上、どこに地震災害が起こっても不思議ではなく、明日は我が身という気持ちもどこかにあるのだが、今回の中越沖地震のように、立て続けに大型災害があると、これは精神的ダメージは計り知れないものがある。おまけに、3年前の教訓が何も生かされていないというから、住人の苛立ちは大変なものだろう。もし3年毎に大地震が発生することが予測されていたとしたら、その地にとどまっていられるだろうか。私なら移住をすぐに考えるだろう。先日、『ドレスデン、運命の日』(ローランド・ズゾ・リヒター監督作品)という第二次大戦の悲劇の実話を映画化した作品を観たのだが、東京大空襲で壊滅的な被害を受けた日本と同様に、ドイツの古都ドレスデンもまた一夜にして焦土と瓦礫の都市になったことを初めて知った。大地震と大空襲では全く違うものだが、一夜にしてすべてを失う点では似ているのだ。平和な日常が一瞬にして地獄に変わるのだ。そして、着の身着のまま大地に投げ出され、命だけがかろうじて救われたことに感謝するしかない状態で、放心状態の被災者がそこにいるのだ。映画のテーマでもあるのだが、人間のすごいところは、これだけ打ちのめされ試練を受けながらも立派に立ち直る精神力があるということだろう。ドレスデンも戦後60年の現在、見事に再生し、古きよき時代の姿を取り戻している。中越地方の被災した人々も、神戸の大震災の時と同様に、必ず時間とともに元気を取り戻し、もう一度美しい町を取り戻してくれると信じているが、テレビの報道で聞こえてくるライフラインがまだ十分でなく、今一番欲しいものは「水」という状況を目の当たりにすると、これからの果てしのない再生への道筋の遠さに気が遠くなる思いがする。地震大国日本の対応力の現実がこれかと思うとちょっと悲し過ぎるのではないだろうか。(K

 

 

 


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