■よりみち~編集後記

 


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更新日2009/08/13


ちょっと奇妙な夏である。梅雨明け宣言のないままお盆がやってきて、梅雨前線が停滞して中国地方や九州に大雨の被害を与えたと思ったら、今度は台風9号がお盆直前の四国から東海地方に被害を与え、初めて東名高速道路が上下線ともに不通になった。私の地元北海道では長雨と日照不足で穀物や根菜類が壊滅的な状態で、皆さん口を揃えて今までこんなことはなかったと首をかしげる。異常気象とずっと言われ続けてきたが、このように毎年毎年異常気象が続いていると、果たして正常気象とは一体どういう状態なのか判らなくなってくる。地球温暖化の影響ということが災害という形で示されているわけで、今頃になって「エコロジー」だとか言っても無駄な抵抗なのかもしれないが、次世代そしてさらに続く世代への責任として、この「気づき」を形にしていくことが重要なのだと感じる今日この頃である。
そして、環境問題だけでなく、政治・社会の問題も同様に、「気づき」の時代へと転換する曲がり角の夏になりそうだ。未来指向型の政治・社会に舵が切られる夏になって欲しいものである。今までの利権主義・官僚主導の中央集権国家体制から脱金権主義・脱官僚主義・脱帝国主義的な呪縛から開放された真の地方分権社会への第一歩となる夏にして欲しいものである。環境問題と同様、今までの財産を食いつぶす旧い考え方はもう通用しない時代であり、未来の環境や社会を考えない目先だけの発展主義はすぐに限界が見えてしまうはずだ。今は手探りで、過去にやってきた過ちを公開しながら、進むべき道を一歩一歩探し出すしかない混沌とした情況にあるのだが、今ある破滅へ向かうと判っている道を進むよりも、右往左往しながらでも光を求めて新しい道を切り拓いて行くことが、次の世代にとっても重要なことだと思える。日本の気象構造が変わってしまったように、日本の政治も社会構造も、そして国際的なそんぼ位置も変わってしまい、今までの尺度や考え方、そして旧いシステムではやっていけない時代がきているように思える。これはどこの先進諸国も同様で、試行錯誤の連続でそれに対応しようと必死になっているわけで、日本だけは変わらずに、そのうちに神風が吹くから大丈夫などとは、もはや誰も信じていないはずである。それでは神風の代わりに「民の風」を吹かせて、官僚主義とやらに風穴を開けてみるのがまず世直しということではないだろうか。 (

 

 


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