■よりみち~編集後記

 


■更新予定日:毎週木曜日

 

 

 

 

 


更新日2005/09/01


なんともすごい数の死者である。8月31日、イラクの巡礼者ルートでのデマゴーグによるパニック事件で1,000人近くが死亡し、アメリカのハリケーン「カロリーナ」が通過したルイジアナ州などでは数千人の市民が死亡した可能性があり、約78,000人の人々が避難生活を強いられている。ニューオリンズ市の80%が未だに浸水したままで、まだ救助すらできていない状況のようだ。日本での阪神淡路大震災や新潟中越地震の大災害なども影が薄くなるような大事件や大災害が立て続けに発生している。さらに困ったことに、イラクの事件もアメリカのハリケーンも、現在高騰を続けている石油に密接にからみついた地域であり、石油危機に陥る危険性も出てきている。当然のことながら、この二つのニュースが話題になり、話をしていたのだが、「それにしても、やたら簡単に人が死んでいるよね…」と、ある人があきれたように感想を言ったのだが、確かに「自爆テロ犯がいるぞ!」とデマを言っただけで1,000人があっという間にパニックとなり死んでしまう現実は、日本の感覚では想像を超えているし、ハリケーンで数千人が死ぬこともニュースでは理解できても、現実的には想像が不可能だ。今回の事件でさらに泥沼化することは間違いがないイラクの情勢、今世紀最大とも言われるハリケーン被害を受けたアメリカはそれでもイラクから撤退しないのだろうか。そろそろ潮時なのではないだろうか。宗教や大自然に対しては武力がいかに無力かを知るべきであり、そのパワーに対して畏敬の念を抱くしかないと思うのだが、ネオコンかぶれのブッシュさんには理解できないのだろうね。(

 

 

 

 


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