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■よりみち~編集後記



更新日2025/10/16 




何とも日本の政治が大変な事態になってきた。政治は結局のところ“数の勝負だ”と昔から言われてきているが、まさにその数合わせに与党も野党も四苦八苦しているのだ。衆議院の定数は465名、自民党は196名で過半数には37名が足りない状況。参議院が248名、自民党は100名で過半数には25名が不足している。今回の大変な事態は、与党として26年もの間自民党と連立を組んできた公明党が、ついに堪忍袋の緒が切れて、連立解消を通告したからだ。公明党の弱体化は明らかで、池田大作会長の死去による基盤の創価学会の低迷もあり、選挙をやる毎に議員数を減らしているのが現状で、さらに自民党の企業献金による裏金問題や政治腐敗が原因で公明党の支持率が低下しているとして是正を求め続けてきたが、全く改善されず、その存在が自民党の下駄の雪と揶揄されてきていたのだが、右寄り発言で高名な高市早苗総裁が選出され、公明党嫌いの麻生太郎副総裁という顔ぶれに、もう我慢の限界に達したのだろう。この公明党の連立離脱の影響は甚大なもので、国会での過半数を確保することが相当難しく、また次の選挙においても公明党との選挙協力ができず当選できない議員が相当数にのぼることが予測されており、まさに自民党崩壊の可能性を指摘する政治評論家も多く、自民党は正念場を迎えた感がある。

政権交代を狙う野党にとっては、この大きなチャンスを利用して何とか政権奪取を図りたいものだが、野党第一党の立憲民主党の野田代表は、人気急上昇の国民民主党の玉木代表に総理大臣にするから連立を組もうと申し入れ、それでも過半数には届かないため、日本維新の会や公明党にまで声をかけている状態で、野党が一致団結して自民党を追い落とすチャンスをものにはできそうもない状態で、与党も野党も混沌とした状況が続いている。10月21日の衆議院の臨時国会当日まで、この各党の駆け引きは続きそうだが、どうも日本維新の会が大阪副首都構想の実現を自民党がサポートする確約を求めており、自民党が最後の決断で同調すれば連立が決定し、衆議院で過半数に2名不足、参議院で5名不足のほぼ調整可能な連立政権が誕生しそうな気配がある。ここでもまた国民民主党の玉木代表がキャスティングボードを握る存在になるのかも知れない。

日本初の女性総理大臣、高市早苗首相が誕生しそうだが、前途は多難だろう。公明党との連立解消は全国規模での選挙協力がなくなるわけで、公明党は選挙区での立候補を捨てて比例区一本に絞り込む方針のようで、自民党議員の落選が相当数になりそうだ。このような状況では、自民党としては総選挙に打って出ることができないだろう。女性首相誕生で自民党の勢力回復にはなるのかもしれないが、前途多難ということだけは間違いなさそうだ。(越)

 

 

 


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