更新日2003/12/04

■最近スパム（SPAM）に悩まされている。要は迷惑メールというやつだ。この「のらり」のアドレスにも、多い日には50通以上届くこともある。たぶんメールアドレスの自動検索ロボットを使っていて、他人の送信サーバを隠れ蓑に片っ端からメールを送りつけてきているようだ。いくら迷惑メールを撃退するために送られてきたアドレスを登録しても、次から次に新しいサーバーから届くわけで、完全に防止する方法はない。毎日メールチェックに時間がかかってしょうがない。アメリカの企業ではその被害が深刻なようで、多くのスパム防止法案が作られている。しまいにはメールをやめてFAXに切り替える会社もあるという。スパムの語源はアメリカ製のソーセージで何の肉が入っているは分からないことからのスラングだという。たしかにいかがわしい内容のメールが多い。宣伝広告が最も多いが、愉快犯による単なるいやがらせメールや猥褻なメールも多い。スパムを専門に送る仕事が存在するようで、スパマーと呼ばれている。このスパマーとクラッカー（他人のパソコンに侵入して破壊行為をするかなり危険な人）が手を結んで攻撃を仕掛けるケースもあるらしく、まさにサイバーテロがすでに行われているようだ。手の込んだものでは、送信者欄が「support@microsoft.com」、件名は「Your details」「Approved (Ref: 38446-263)」「Your password」などと書かれたメールで、一瞬マイクロソフトからのアップデートなどの緊急のお知らせかなと思ってしまうワーム（PCに感染して大量にメールを発信する迷惑ウィルス）がよく届くようになった。スパムの予防のために駆除ソフトをインストールしてみたが、今度はメールの取り込みに時間がかかるようになり、おまけに添付ファイルのすべてに反応してしまい、いちいちチェックしなければならないなど、よけいいらついてしまう。たぶん設定を変更することでうまく使えるのだろうが、作業的にはかえって面倒になった。登録したメールアドレス以外は受信を拒否すればスパムには悩まされなくてよいのだろうが、それではあまりに閉鎖的でメールを使う意味がないように思えるし、困ったものだとつぶやきながら憎きスパムメールを削除する毎日である。（越）