■よりみち~編集後記

 


■更新予定日:毎週木曜日

 

 

 

 

 


更新日2004/12/16


ニュース速報を読んでいて、時代を感じる記事が2本あったので紹介したい。1本目はありそうでなかった「CDやフロッピーもバラバラにするシュレッダー」の記事。ビジネスの世界では常識のシュレッダーだが、文書をいくらしっかりとシュレッダーで処理しても、その大元のデータがしっかりとPCやメディアに残されているわけで、片手落ちの状態が続いていたわけだ。新製品の「マルチシュレッダー」は、紙はもちろん、CDやDVD、フロッピーディスク、プラスチック製カードを細断できるようになったので、かなりデータの扱いにも慎重になってきたようだ。ただ、いくら「マルチシュレッダー」といってもPCに残っているデータまでは消せないわけで、今度は確実に簡単にPCからデータを消却できたりするものが登場しそうだ。でも、悪用されて必要なデータがPCから消される可能性も高くなるので、便利すぎるのも問題なのかもしれない。2本目のニュースは、東芝が時速60キロの世界最高速エレベーターを開発して、台湾・台北市内の世界最高層ビル「TAIPEI 101(台北国際金融センター)」に納入したという、あっぱれニッポン、事故だけは起こすなよ!というニュース。このエレベーターは1階から89階までの382メートルを39秒で到達するそうな。もちろんギネス公認の世界最速エレベーターだ。血の気が引きそうな乗り物だが、怖いけれど乗ってみたいという野次馬根性が湧き上がってくる。当然、気圧を調整して耳が詰るのを防いだり、風切り音を抑えるための工夫がしてあったりと、新技術が満載のようだ。それにしても現在、世界一高いビル(地上508メートル、地下5階、地上101階)が台北にできるのはウワサに聞いていたが、日本の技術も貢献しているというのは嬉しいものである。施工も熊谷組中心としたJVとのことだ。508メートルと聞いて驚いてしまいそうになるが、アラブ首長国連邦のドバイに建設構想中のビルは、なんと地上800メートル、160階建てを計画しているらしいので、人間の欲望の恐ろしさを感じる。たいていの日本人であれば、160階で地震が起こったらどうなるのという想像をしてしまうはずで、高いところがそれほど好きな方ではないだけに、800Mの高さの建物を想像するだけでもちょっと青ざめそうだ。誰がそんなに高いところに住みたいのか、私としてはとても不思議なのだが…。(

 

 

 

 


■猫ギャラリー ITO JUNKO