第53回:国家の品格 その2
更新日2008/03/27
"平和指数"というものがあります。
国別に犯罪、戦争、平均寿命、政府の透明性あるいは腐敗程度、人権がどの程度擁護されているか、教育のレベル、消費物資のリサイクル度合いなど24の要素をさらに細かく具体的に合計で6,897の項目のアンケートを総合的にまとめ、どこの国が平和国家であるかを示したものです。
調査の対象になったのは121ヵ国で、そのほかに国家と呼ぶには不安定すぎる、「東チモール」など、調査機関員が入国できず、また正確なアンケート調査や国のデーターを収集できなかった、ルワンダ、ウガンダ、ラオスなど10ヵ国は含まれていません。
前置きが長くなりましたが、一番平和な国は「ノルウェー」でした。そしてなんとサミットに参加しているG8の中で一番の平和国家は日本なのです(総合では5番目)。さらにわが国アメリカ合衆国はと探してみましたが、なかなか見当たらず、最後の方に宿敵イランと順位を争うように96位でした。イランは97位です。ロシアは後から4番目の118位で、ロシアより平和でない国は現在も戦争を続行している、イスラエル、スーダン、イラクだけです。
またランキング15位以内の国で西欧以外からは日本だけです。イラクへはブッシュ大統領への気遣いからか、日本も自衛隊を派兵しましたが、世界的な視野で見ると、日本はトップクラスの平和国家なのです。私は"平和国家"であることが何より一番大切な国のあり方だと信じていますし、品格を語るときの絶対不可欠な要素ではないでしょうか。
日本は"国家の品格"ランキングでは、アメリカ、ロシアより絶対的に上位、品のある国家なのです。
*この調査(Global Peace Index)に興味のある方、インターネットで詳しくご覧下さい。
Global Peace Index Rankings
http://www.visionofhumanity.com/rankings/
First Global Peace Index Ranks
121 Countries
http://www.prnewswire.com/cgi-bin/stories.pl?ACCT=104&STORY=/www/story/05-30-2007/0004598231
調査機関、調査方法などは下記のサイトが分かりやすいと思います。
Global Peace Index http://en.wikipedia.org/wiki/Global_Peace_Index
調査結果のランキング表を挙げてみます。西欧人はこのようにランキングつけが好きで、もう少し想像力を働かせ、相撲の番つけ表のように、横綱から序二段までのような表記にしてもらいたかったところですが、それはないものねだりになってしまうでしょうね。
121 GPI rankings
Countries most at peace ranked first
第54回:国家の品格 その3

