■よりみち~編集後記

 


■更新予定日:毎週木曜日

 

 

 

 

 


更新日2007/03/15


最近、友人から招待されてmixi(ミクシィ)に入会した。そう最近あのオウム真理教の上祐史浩前代表が1,200名以上のメンバーを集めているという話題になっているSNS(Social Networking Service)のことだ。現会員数は800万人(2007年1月28日現在)を超えているというからとんでもないネットワークである。2004年2月に開始した日本初のSNSで、mixiのコンセプトは「居心地の良いサイト」「身近な人や、趣味・興味が同じ人との交流」だそうで、確かにいくつあるのかわからないほどの「コミュニティ」と呼ばれる趣味や好みのサークル(?)があって、自分の好みに合う人たちが見つけやすく、それが爆発的な人気の秘密だろう。「足跡」のページには自分の登録ページを訪れた人の履歴がすべて記録されるシステムで、その足跡をたどってお互いにページを覗き合い、趣味などが一致する人がいたら「メッセージ」を残してくるという具合にどんどんメンバー同士の交流が広がるという流れだ。特に「ミュージック」はiTuneと連動することができて、iTuneで聴いた曲が自動登録され個人ランキングが表示され、その人のいつも聴いている曲の好みが分かるようになっている。また、「レビュー」ではお好みの音楽や書籍、映画などを登録できるので、メンバーのページでこの「ミュージック」と「レビュー」を覗けば、大体の趣味や好みが理解できるようになっている。SNSの特徴として、クローズド・ネットワークということがあげられる。誰でも参加できるわけでなく、メンバーの紹介がないと入会できないという建前(あくまでも建前なのだが…)があり、匿名でOKではあるが、素性が確かな人が多いという安心感がある。とはいうものの800万人のメンバーというから、この建前はすでに失われている。現に、Yahooオークションなどで、メンバー紹介が商品化していて、はっきり言ってしまえば誰でも入会可能な状態である。ビジネスでmixiを活用したり、いかがわしい商売をやっているメンバーもいるようだ。これは800万人の社会になっている以上、しょうがないだろう。まだ、入会して1ヶ月も経っていないから、まだ入り口あたりを覗いただけで、もっと奥深さがあるのかもしれないが、ある程度仲間づくりをした段階で飽きてしまうようにも思えるのだが、自分の趣味や好みをネットを使ってシェアするにはとても簡単で広がりもあり、仲間を求めている人にはいいかもしれない。オフ会と呼ばれるご対面や会合も増えているようで、mixiがIT時代の社交場に成長していくのかもしれない。私としては特に出会いを求めて入会したわけではないので、とりあえず、音楽や映画、そして最新の話題などの情報がいろいろ入手できるので今のところ楽しめている。ただ、冒頭に書いたオウム真理教のような活動にmixiが使われるのは困りモノだ。800万人に無料で特定の宗教の宣伝ができてしまうのだから、いくらコンセプト的に禁止しても、隠れ蓑をかぶりながらでも当然利用してくるわけで、これはちょっと危険な感じがする。今後、このような宗教活動をmixiサイドがどのように排除できるのかが問題になりそうだ。(K

 

 

 


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