■よりみち~編集後記

 


■更新予定日:毎週木曜日

更新日2003/03/20

やるぞ覚悟しろと騒ぎ立てる“オオカミ少年”であって欲しいと思っていたが、やはり今回は本気で始めてしまったようだ。こんな戦争の始め方をこの時代にやってしまえる国があったことを、しっかりと後世に記録すべきだ。9.11と同様、3.20も忘れないようにしたいものだ。また、その戦争にしぶしぶであろうとも45ヵ国が支持したこともあきれる。いかに経済大国の無言の脅威が大きいかを示すものだろう。歴史は繰り返されるといわれるが、歴史からは何も学べないのだろうか? 一人を殺すのは罪でも、膨大な数の殺人は黙認される事実はどんなに時代が進化しても変らないようだ。それどころか、TVゲームのような感覚でピンポイント爆撃することが、罪悪感まで麻痺させてしまっている感じがする。ついに危険なネオ・コンサバティブ(新保守主義とかいうらしい)の時代の幕が落とされたのかもしれない。カウボーイの時代のようにならず者は自衛のために殺してもよいという風潮にまた戻る可能性がありそうだ。街を歩く時に常識化してきた携帯電話のように、自衛のための拳銃を携帯するのがファッションにならなければよいのだが……。(


イラクへの武力攻撃がついに始まった。この状況に対して「自分に何ができる?」と考えてみたところで、たいした事はできないがせめてものアピールをしよう、ということで先日デモに初めて参加した。デモ出発地点の公園までバイクで行ったのだが、風よけにダウンとその下にウィンドブレーカーを着ていた。天気が良かったのでウィンブレを脱ごうとしたその時、そのウィンブレが迷彩柄だったことに気が付いた。これからピースウォークしようって人間が迷彩柄の服とはこれいかに?慌てて脱いでカバンにしまったが、バツが悪いというか、粗忽者というか。今までたくさんある服地の柄のひとつだった迷彩柄がこれからはそうでなくなりそうだ。「それを着るとはどういうことを意味するのかわかってんだろうな」と問われる世の中。(志岐