■よりみち~編集後記

 


■更新予定日:毎週木曜日

更新日2003/03/27

ちょうど2ヶ月前に筑紫哲也氏が世界平和を語るトークショーを聞きに行った。その中で、「21世紀までも戦争の世紀にするほど人間は愚かではないと思っていたのに…」というようなことを話していた。悲しいことに本当に愚かなんだよねえ、と思わずため息がでてしまう。ため息や御託を並べても何の解決にもならいないのはわかっている。それでもやっぱりこれだけは確かだ。私は、だれの頭の上にも爆弾なんて落ちて欲しくないと強く、強く思っている。だからどんなに小さな力でも意思表示し続けていこうと思う。それと余談ではあるけれど、筑紫氏はさすがにキャスターだけあってもンのすごい心地の良い声で、前のおっちゃんがうっかり船を漕ぎだすほどだったっす。(瀬尾


ネットの普及によって世の中の色んなことが変わってきているが、今回のイラク侵攻(あえて侵攻と呼びたい!)でも、ネットと衛星電話によって報道がかなり変わってしまったように思える。あまりにも刺激的過ぎると問題になったネットによる地上戦のライブ放映などは、今まではありえないことだった。また、バグダッドのホテルで取材中の日本人ジャーナリストのホームページでは刻々と変化するイラク情勢がリポートされており、そのジャーナリストにメールで読者が質問したり批判したりと、情報発信する側と受ける側がまさにインタラクティブな情報交換が実現できている。ついには、アラブ系のメディアの英文ホームページがハッカーによって書き換えられるなど、ネットによる情報操作や情報管理も大きな戦略にもなってきている。情報戦争のようなことも考えられるわけで、ちょっとネットの将来が不安にもなってくる。ところで、世界中からブッシュさん宛てに膨大な数の反戦メールが送りつけられているはずなのだが、さて、何通ぐらい届いているのか知りたいものだ。たぶんホワイトハウスは発表しないだろうね…(