■よりみち~編集後記

 


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更新日2004/04/08


それほど野球に対して思い入れがあるほうではないが、ニューヨークMETSのリトル松井の活躍に驚かされた。海外での日本人の活躍にもそれほど 注目している方ではないが、正直なところ、大リーグでの大活躍を誇りに思えるほどだ。やっと日本人がスポーツの世界で対等に渡り合える時代がやってきたということなのかもしれない。その昔には、日本人はどんなスポーツにおいても、明らかに劣っていた。まず、体の違いだ。大人と子供の違いほど、その差は歴然としていたし、いくら日本人が得意だった根性を入れても勝てるはずがなく、時々まぐれのような勝利に喝采を送っていたのだ。ところが、時代は明らかに変わり、日本人の体の大きさがかなり欧米化してきたこと、技術面での研究が進み、日本人のコンパクトな体に有利な技術も研究されてきて、日本人に違和感を覚えることが少なくなってきた。その典型がマラソンだろう。小さな体のハンディを技術と練習で補えるというよい例だ。大リーグでのイチローやダイマジン・佐々木の活躍で日本人の垣根が完全に取り壊されたのだと思う。誰もこれほどまでに大リーガーとして尊敬されるプレーヤーになることを想像できた人はいないはずだ。本番のプレッシャーに弱い日本人のイメージも最近全くなくなったように思える。リトル松井の成績は、開幕試合の先頭打者初球ホームラン、3打数3安打2四球そのうちの1つの四球は敬遠なのである。大リーガーが初めて対戦した新人選手を敬遠したのである。ゴジラ松井の常に平常心をもてる精神力もすごいと思っていたが、大リーグの初試合でこれだけの成績を残した新人はかつていなかったはずだ。次の期待はやはりサッカーだ。Jリーグがジュニアリーグと呼ばれないように、世界に通用する大物ストライカーがそろそろ生まれてもよい頃ではないかと思っているのだが、今の実力ではまだまだなのだろうか…(K