■よりみち~編集後記

 


■更新予定日:毎週木曜日

 

 

 

 

 


更新日2006/04/13


ブロードバンドの時代が本当にきたんだなという実感が最近あった。かなり以前から、ビデオ・オン・デマンドとか、インタラクティブとか、ネットワークの進展により通信サービスが変わっていくと言われていたが、ダイヤルアップ接続のナローバンドではなかなか実感がなかった。ADSLの常時接続になって、かなりネットワークの実力が分かりかけてきたが、動画やビデオではとてもテレビ技術にはかなわず、相変わらずぎこちない動きで画像も大きくするとモアレがでてしまい、まだまだ通信とテレビの融合の時代は遠いと思えたものだった。それが光ファイバーという本格的なブロードバンドになって、初めてテレビとの融合ということに違和感を感じなくなった。この調子でいくと、ネットと通信の境目がなくなり、テレビの番組なのかネットによるビデオ番組なのか区別が難しくなるほど融合してしまう時代もそれほど遠くない感じがする。私も自宅で光のTVパックなるものに加入してみたが、パソコンでもTV番組がそのまま受信でき、テレビ受像機のビデオ画面ではネットTVが放映され、好きなビデオをストリーミングの技術でダウンロードしながら観ることができる。もうレンタルビデオを借りてきて、また返却しにいくという面倒な手間はなくなってしまった。一度ダウンロードしたビデオは24時間以内であれば何度でも繰り返して観ることも可能だから、途中で止めて、後から続きを見ることも可能だ。これが、ビデオ・オン・デマンドの入口である。見たいときに自宅で好きな時間に好きな映画を楽しめるわけだ。残念ながら間違いなくレンタルビデオ屋さんは消えていく運命だろう。このブロードバンドの普及により、多くの職業が消えそうだ。特にメディア関係が不要になるだろう。たとえば、フイルムや写真プリント、フロッピーはもちろんビデオテープ、CD-ROMもDVDさえもあまり需要がなくなる可能性がある。ニーズが増えるのが大容量のコンパクトHDだろう。テラバイトクラスが当たり前のHDがテレビやPCと一体化し、モバイル用の小型HDが流行りそうだ。音楽がすでにダウンロードで手に入れるのが主流になってきたように、ゲームもビデオもダウンロードの時代がついにやってきてしまったようだ。(

 

 

 

 

waragutsu
■猫ギャラリー ITO JUNKO
11/19/2005更新