■よりみち~編集後記

 

■更新予定日:毎週木曜日

更新日2002/05/23

双子というのは、不思議なものだ。先日、学生時代からの友人が産んだ二卵性双生児と初対面。二卵性だから見た目は全然似ていないのだが、別々の場所にいるのに同時にしゃっくりをはじめたりする。二人の赤ちゃんたちが交互に「ひっく、ひっく」いう姿は、なんとも愛らしく思わず笑ってしまった。それにしても、双子の出産なんてさぞかし大変だろうと思ったら、この子たちは『無痛分娩』での出産だったそうだ。「出産が無痛でいいのか?」と激痛分娩経験者の友人。「アメリカやヨーロッパでは、当たり前だよ」と別のアメリカ帰りの友人。にわかに議論になる。うーん、痛いのはイヤだけど、痛くないのも何だかありがた味がないようでイヤだなあ……なんてのん気なこと言っていられるのも今のうちか。(瀬尾
 

昨年の夏ごろから山登りにこっている。冬は避けて月に1回ほど、主に日帰りで奥多摩、秩父方面の東京近郊の山へ行く。コースを選ぶポイントは下山後、温泉に入れること。山をガンガン歩いた後の温泉は格別だ。山の空気はすがすがしい。深呼吸をして排気ガスに侵された(ような気がする)体内の空気の清浄化を図る。ときには遠くの山に向かって、腹の底から声を出して(まわりに人がいないのを確認してから)好き勝手なことを叫ぶと日頃のストレスも解消される。やたらと人の多い街中でウインドウショッピングをするのに比べたら非常に健康的。1回やったらやめられない。最近は山の頂上でスケッチをすることにしている。もちろん描くこと自体が楽しみであるのだが、それを後ろから覗いていく人々の反応を見るのもなかなかおもしろい。「あら、いいわねぇ。私も描こうかしら??」と言うおばさま。「なんか色がちがうよ」と忠告してくれる小学生。「春休み?宿題かな?」といぶかしげなお姉さまがた。「ほう、ああやって描くんだ。タカシちゃん見てごらん」などとつぶさに観察していく家族づれ、などなど。(立野