■よりみち~編集後記

 

■更新予定日:毎週木曜日

更新日2002/06/06

今日も亜熱帯な東京、築地。ついに浮かれたサポーターを発見した。土地柄、外国人の観光客は多いのだが、彼はアイルランドのユニフォームを着て一人で歩いていた。それだけなら「あぁ、サッカー観戦ついでに観光しているんだな」で終わりなのだが、なぜかチームカラーのアフロのズラもかぶっていた。けど一人。しかも素。歩いている彼の周りだけ妙に温度が高かった。こんなところでも盛り上がっています、W杯。(志岐


週末、インドア派の私にしては珍しく、千葉まで釣りに行ってきた。船を出すなどおこがましいような釣り初心者集団に、あの海はやさしかった。釣り糸をたれはじめた途端、入れ食いに続く入れ食い。小アジどもよ、お前ら馬鹿だろうっていうくらいの入れ食い。沖にポイントを移動すると、サバも馬鹿だったらしく、再び入れ食い状態。メバルもかかる。おもしろい。調子に乗ってガンガン釣り上げ、クーラーボックスはあっと言う間に満杯。丘に帰ってから「さばいてもさばいてもまだまだ減らない魔法の小アジ」に「調子に乗るんじゃなかった」と後悔するハメになったわけなのだが、それにしても刺身、空揚げ、南蛮漬け、たたきetc. 素人のアウトドア料理で適当極まりないにもかかわらず、どれ食ってもウマイのには参った。体重の増加が気になるところだが、こんなにウマイものが食えるとなるとまたぜひ行きたいものですなぁ。(北村)


子供の頃からゴボウが大好きで、いまでもよく食べる。といっても食べ方はほぼキンピラゴボウ。ゴボウとニンジンにしみたあの甘辛い味は最高の惣菜、”ご飯の友”の別格官幣大社である。居酒屋でも嬉しくて頼むが、たいていがっかりする。自分のお手製のほうが格段にうまいからだ。もっとも、わが傑作惣菜は周囲からは不評。「辛いだけ」「野菜への虐待」とか言われる。その愛しいゴボウに、某農協が生産地表示でウソをついていたことが発覚した。中国産を国産と書き換えていたというのだ。食に携わるということは、ヒトの健康に直結するなりわいであり、その矜持、倫理観はどこへ行ってしまったのか。消費者の国産信奉があるにせよ、食べ物でウソはダメだ。そしてこうした不祥事が起きると決まって”監督官庁は何をしてるのか”、”国は何をしてるのか”の声が起きる。このオカミ意識も救いようがない。(