■よりみち~編集後記

■更新予定日:毎週木曜日

更新日2002/08/01

昨夏、年齢、体力を考えない無謀な登山を実行した後遺症と、ふだんの不摂生から腰を痛め、約1年、山とご無沙汰してる。荷物を減らしての低山なら、なんていうことはないのだが、きちんとした装備&酒(これは必需)を用意するとなるとけっこうな重量になる。とはいえ、いまはあちこちの山小屋も整備され、缶ビール、日本酒、ワインなどは山 に入っても手に入る。少々高いが(350ml缶ビールで500円から600円)、人力で荷揚げしていることを思えば文句は言えない。穂高や槍ヶ岳などが連なる北アルプスともなれば、山小屋の規模も大きく施設は旅館・ホテルなみ。一方、北岳、塩見岳、悪沢岳などが連なる南アルプスなどは、規模も小さく、素朴な山小屋が中心。山小屋の混雑を嫌いテントを使うことが多いが、薪ストーブの匂いが漂う丸太造りの素朴な山小屋の魅力にはひかれる。だから南アルプス党は根強く存在する。夏山シーズンはあっというまに終わるので、早く腰を治して南アルプスに行き酒盛りしなくては!(


いつものコンビニでお昼ご飯と雑誌を1冊購入。いつものように代金を支払うと、いつもの店員が、いつもはくれない「ラッキーカード」なるものをくれた。どれどれとカードの中身を見てみると、なんと携帯電話の着信メロディーが当たっているではないか。わーい、当たりだ、めでたいなどと大袈裟に喜んではみたものの、考えてみれば私の持っている2台の携帯電話はどちらも常にバイブ設定になっていて、着メロのつけいる余地はない。携帯電話を持ちはじめた当初は面白がって着メロをいろいろ試したものだが、一通り試すと飽きてしまった。小心者の私としては、自分の携帯電話が突然鳴り出し、周囲から白い目で見られるという状況も極力避けたい。避けたいのはやまやまなのだが、面倒くさがりなので着信音の設定を切り替えるのが億劫だ。などとやっているうちに、「それじゃ常に音が出ないようにしておけばいいじゃん」という結論に達し、着信メロディーは私の生活に全くといっていいほど関係のないものになってしまった。世の中ではまだまだ大流行が続き、携帯電話から閲覧できるホームページの中ではダントツの人気だと言う。好きな曲をあれこれ試したいものの、正規ルートで着メロを入手するにはお金がかかる。そんな背景から、自分で作成した歌謡曲のMIDIファイルを無料で提供する職人ユーザー、それに群がる消費ユーザーが現れて、ゆるいコミュニティーが構築されている。彼らと日本音楽著作権協会とのいたちごっこが展開され、たかだか「著作権使用料1曲あたり数十円」という世界のはずが、不正着メロが音楽業界を食い尽くすと言われるほどの盛り上がりだ。どうも流行に乗れない私、おいてけぼりでちょっと寂しいかも。 (北村


「ガラスの金魚鉢で金魚を飼う。無機質なアクリル製の水槽などもってのほか、金魚が美しく映えるには、あの昔ながらのガラスの鉢でなければならない!」。金魚を飼うことは、ささやかながらも子どものころから憧れていた夢のひとつだ。いままでずっと忘れていたが先月の夏祭りで金魚すくいをやってついに実現した。金魚を片手に陶器店に直行、ガラスの金魚鉢を購入。ついでエアーポンプと水草もそろえ、夢の金魚ライフ(なんだそりゃ)が始まった。と、思ったのもつかの間、二匹いた うちの一匹が他界し、残る一匹も昨日果てていた。エサもドライフードからアカムシ(冷凍と半生タイプ)までいろいろと試したが、どうやってもエサの食いつきが悪かったのが原因かもしれない。夏祭りの金魚、とひとくちに言っても丈夫なものもいれば半分病気で体力のないものまでさまざま。この教訓を生かし、週末に金魚を扱っている専門店に行くことを決めた。今度こそは長生きさせてあげなくちゃ。夭逝したキムとトト(死んだ金魚2匹の名前)も浮かばれないってもんよ。(志岐