■よりみち~編集後記

 


■更新予定日:毎週木曜日

 

 

 

 

 


更新日2007/08/09


やっと電気自動車の時代が本格的にやってきそうだ。二酸化炭素の排出規制が叫ばれるなか、なかなか次の動きが見えなかったのだが、一気に家庭用電気コンセント(でも200ボルトらしいけど)で充電できる乗用車の実用が可能になってきたようだ。三菱自動車と東京電力が、家庭のコンセントで充電して走る次世代電気自動車を来年から販売を開始して、3年後には1回4時間程度の充電で250Km走れる軽自動車クラスの電気自動車が、200万円以下で市販されると言う。たぶん量産化されたらもっと低価格が実現できるだろうから、5年後あたりには、ガソリンカーは肩身の狭い思いをすることになるかもしれない。余り気味の夜間電力を使えるのも効果的だ。夜間の電力で充電した場合、電気代はガソリン代の10分の1程度で済むらしいからだ。10分の1のコストで走る車なら、誰でも買い換えるだろう。騒音もなく、排ガスもなく、コストも安いのだから、自動車の革命が起こりそうだ。そろそろF1も電化を考えないといけないかもしれない。ただ、あのレーシングカーのエンジン音がなくなると気が抜けた感じになりそうだ。ガソリンの給油のためのピット作業もバッテリー交換作業の競争ということになると、まるでソーラーカーレースのように、いかに車体を軽くするかの勝負になるだろうから、全然違う競技になってしまうかもしれない。一方で、「パナソニック、オキシライド乾電池の有人走行で時速100kmを突破」というニュースにも驚いた。オキシライド乾電池単3形192本を使用した実験走行で瞬間最高速度122km/hを記録したらしい。もちろんギネスブック認定の世界最高速だ。オキシライド乾電池というのがどういう構造なのか分からないが、この乾電池を使用して世界初の有人飛行にも成功している(160本使用で、飛行時間59秒間、飛行距離391.4m、飛行高度6.11mの記録を達成)今後はこの乾電池が主流になりそうだ。電池や電気を動力とした自動車や飛行機が実用化される時代がそう遠くないようで、地球温暖化の対策として、その効果が浸透するスピードが間に合うとよいのだが……。(

 

 

 


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