■よりみち~編集後記

 


■更新予定日:毎週木曜日

更新日2003/08/14


ヨーホ~ヨーホ~♪って聴くだけで、むずむずしてしまうカリブの海賊好きには、たまらん映画がやってきた。「PIRATES of the CARIBBEAN(パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち」だ。この手の娯楽大作は、金ばっかりかけているわりに派手なだけで、心に残るものが少ないので敬遠していたが、この映画は単純に楽しめた。143分はちょっと長めだが、ディズニーのカリブの海賊をベースにしているだけあって、ディズニーランドのアトラクションの中にいるような飽きさせない展開。それに、TDLのカリブの海賊で出会うキャラクターそっくりの登場人物や場面がふんだんにちりばめられて、思わず「本物そっくりーッ!!」って奇声をあげた。でもよく考えたら、カリブの海賊の方が作り物のロボットで、映画が生身の人間なのよねー。変な感じ。この夏、手軽に奇声をあげたい方、おすすめでございまする。(瀬尾


最近よく子どもの学力低下が話題になっている。私の小学生の頃の記憶には、ほとんど勉強という行為が登場してこない。どこで誰と遊んだという記憶は意外とはっきり覚えているのに、机に向かってなにかしたという思い出がほとんどないのだ。一体私は何をしていたのだろう? 勉強もせずに近所で悪さを繰り返すバカ息子をあきれ顔で見る母親の顔ばかりが思い浮かぶだけだ。そんな私だから、自分の息子に勉強のことを言っても説得力がまったくないのだが、ちょっとばかり最近の小学校の授業のことや教え方について家人に聞いただけで、驚くことがとても多い。昔の学校のイメージとかなり違っているのだ。4、5、6年生でトータルに教える方式なのか、3年間で覚えればよいという方針のようだ。一気に教えずに、細切れに時間を置いて教える方式のようなのだ。これを「ゆとりの教育」と言うらしいのだが、果たして本当にこれが「ゆとり」ということなのだろうか? 時間を置けば忘れるのが当然で、1年前に習った続きを習うことになる。利口でモノ覚えのよい子ならともかく、我が愚息は自慢じゃないが、次の日にはすべて忘れているほどで、そんな子に分割方式でいくら教えても、常に一から始めなければついていけないわけで、結局落ちこぼれてしまうだろう。そして、始まった夏休みである。これまた驚くことに宿題というものが一切ないという。もちろん自主的な自由研究やドリルなどは奨励しているようだが、夏休み帳だとか、絵日記だとかもとっくの昔になくなったらしい。へーえ!である。いまどきの子どもは幸せだなと思う一方、これが学力低下の一因なのかなとも思うのだ。中学や高校の受験はいまもあるわけで(これも少子化でなくなるのかな?)、学力低下で苦労するのは子どもたちなのだ。そろそろ小・中・高と区切るのではなく、連動した一環教育が生まれてもよいと前から思っているのだが、ゆとり教育の恩恵を受けすぎた先生たちからは、とてもそんな発想は生まれないのだろうね。(