■よりみち~編集後記

 


■更新予定日:毎週木曜日

更新日2003/11/06


連休を利用して久々に北海道に行ってきた。以前から一度乗ってみたいと思っていた仙台からのフェリー(太平洋フェリー)に挑戦した。私は船があまり得意ではなく、ちょっと揺れただけでも船酔いしてしまうタイプだ。昔よく使った今はなき青函連絡船(片道4時間だった)でも、海の荒れる冬場はトイレの往復をしなければならなかったほどだ。この仙台-苫小牧間は日本で一番大きいフェリーなのでとても快適だと言う人が多い、でも、天気が悪いとかなり揺れて船酔いしたという人もいて、天候を選ばなければならないことと、片道14時間もかかるので、時間に余裕がないと使えないのだ。ジェット機だと東京-札幌間は1時間半だから、早朝便を使えば夜の便で帰ることも可能なほど、札幌といえば空の旅が一般的になっている。それをあえて船の旅にしてみたわけだ。今回トライしてみて、とても新鮮な旅の気分を味わうことができた。スローフードが流行っているが、次はスロートラベルかもしれない(ちょっと無理があるかな?)。今回は多少のうねりはあったものの、まったく船酔いはなかった。仙台港を夜8時に出航し、ゆっくりとバイキングディナーを楽しみ、ミニシアターを覗き、ゆったりとした大浴場とサウナで体を休め、バーで一杯やることもできる。ぼんやりと夜の海をながめることなど何年ぶりのことだろう。ぐっすり眠って、翌朝は朝風呂からスタート、朝食バイキングを食べて、のんびりしていたらもう苫小牧港だった。レベルは低いが、ほんのちょっとだけ客船の旅の雰囲気が味わえた。リタイアしたシルバー世代が多いこともうなずける(割引プランもあるようだ)。週末や休日を避けるとさらに静かな船旅が楽しめるだろう。時間の余裕があれば一度試してみてはいかが…。(


「おかえりなさ~いッ」って言ったばかりなのにもう「いってらっしゃい…」である。都内某所で、先日スペインから一時帰国していた湯川カナさんにお会いした。初対面。そう、いつも笑いあり涙ありのごきげんな原稿を『のらり』に届けてくれる、あのスペインのカナさんだ。何年も文通を続けたペンフレンドと初めて会ういたいけな少女(んなヤツ今時いないかあ)の気分で待ち合わせ場所へとむかう──。そこへ現れたのは、想像以上にパワフルでラテンの~りのり全開のカナさんだった。(ファンはご存じの方も多いかもしれないが)ものを書く人として活躍を続けるカナさんを激励するつもりが、何やらこちらがたくさんパワーをもらい逆に励まされてしまった。いかんなあ、もう。とにもかくにも、カナさん、これからも応援してますぜ!(瀬尾