■よりみち~編集後記

 


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更新日2004/11/25


世界で最も暮らしやすい国はどこ? イギリスの経済誌「エコノミスト」が世界111ヵ国を対象に調査して割り出した結果が発表された。なんと、1位に選ばれたのはアイルランドだという。ちょっとこれは意外な感じに思えるが、旅行した人に聞くと必ず人がとても素朴でシンプルな暮らしぶりを誉めることは確かだから、きっと暮らしやすい国なのだろう。2位はスイス、3位はノルウェーで、上位のほとんどはヨーロッパの中小国だった。この調査がイギリスということもあるとは思うが、ヨーロッパが暮らしやすいというのは旅行者にでも理解できる。アジアに比べて物価は高いのだが、公共施設や交通機関がとても充実しているし、病院などの医療機関や保障制度の充実など、老後を安心して暮らせるシステムづくりの歴史がしっかりあるので、さすがに大人の国(特に北欧やドイツ、ベネルクス3国、英国などノルマン・ゲルマン系に感じる)という風格さえ感じる。なんでもがすっきりと美しく並べられ、ゴミの一つも落ちていないような印象さえ与える街角の風景は日本人にとって親しみやすいとは言いがたいが、そこに住んで暮らしていくにはとても快適な環境なのだと思える。ちなみに日本のランキングは17位で、111ヵ国の中では上位で、これは多分にヨーロッパの人々のエキゾチックな日本のイメージがあるからではないかと思える。日本人がランキングしたら、これほど上位にくるとは思えない。大地震のある国、台風が毎年数十個やってくる国、アジアでダントツの物価高で世界有数の高額不動産の国など、どう考えても日本が暮らしやすい国とは言いがたい。だが、ヨーロッパの大国が日本よりも暮らしにくいという結果のようだ。フランスが25位、ドイツが26位、そしてイギリスは29位だという。アメリカは13位とヨーロッパの大国よりも上位で、かなり上位にランキングされている。元社会主義国?のロシアは104位、中国は60位と、旧社会主義圏の国のランクは低く、北朝鮮に至ってはリストにも上がっていない状態で、確かにあの国には住みたいとか暮らしたいと微塵も思わない。最下位の111位は只今話題沸騰のジンバブエだそうな 。(K

 

 

 

 


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