素敵な気配のある空間。
奥には、茅葺き屋根をトタンで葺いた民家。
何かを刈り取った後なのか、それともこれから何かを植えるのか ?
ごくごく自然に見えるけれど、手入れの行き届いた畑。
畑と雑木林との絶妙なバランス。
その間にさりげなく配された草むら、そして家の前の菜園。
一体となった空間の中に、あるべくしてあるように見える家。
すべてから護られ、すべてを護る。
いろんなものが採れるのだろう。
梅も栗もタケノコも、なんだって採れるだろう。
いろんな花が咲くだろう、いろんな鳥も蝉も鳴くだろう。
人が時や自然と共に生きることの自然さ。
そこで培われた健やかな美意識あるいは心が時を重ねて培われ
受け継がれてきたからこそと想える、さりげなくも瀟洒な、素敵な気配。