新しく追加することになったコラムの紹介をする。１つは金曜日の枠に加わった「ワイン遊び」。１回目にもあるとおり、東京は広尾にあるカーディナスというチェーンのご協力をいただいて実現することになった。片山さんは、この４月までカーディナス・シノワの店長を務められていた人で、同店のソムリエの竹内さんを後任として、ご自身は６月からスタートする新店舗の店長になるとのこと。本ワイン会の仕掛け人のかたわれとしては、開催会場のバリエーションが増えそうで嬉しい限り。みなさんの参加をお待ちしています。もう１つは、来週から水曜日の枠で登場する「生き物」系のコラム（タイトルは当日をお楽しみに）。アメリカの学校で生物学を勉強している女性による楽しい連載になりそう。本コラムサイトも、のらりとスタートしてはや７週間。バックナンバーにもなかなか厚みが出てきた感じで、作っているほうも、いよいよ楽しくなってきました。今後ともどうぞよろしく。（安蒜）

街を歩いていると、実にいろんな音楽が耳に飛び込んでくる。駅ビルなんかに掛かっ ている巨大スクリーンからは、ひっきりなしに最新のミュージックビデオが流れてい るし、渋谷なんかだと複数の音が混ざり合って、何がなんだかよくわからない状態だ 。それでも時々思いがけない音楽に遭遇して、嬉しくなってしまうこともある。 ひとつは、会社近くの寺から聞こえる雅楽の音。天野祐吉が新聞のコラムで雅楽を「 天上から降ってくる音楽」と書いていたが、まさにぴったりの表現。忘我の境地に連 れていってくれそうな音楽だと思う。 ふたつめは、地下鉄の駅構内で見かけるホームレスのおっちゃんの歌声。自宅近くの 駅で路線を換えるときに使う通路で時々歌っている。曲がった背中にうつむき加減で 壁際に立っているのだが、うつむいて歌っているとは思えないほどのエエ声。 ろうそくの炎を差し出してもきっと炎はゆれないね（断言）。（志岐）