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ょっとしたことで涙腺が緩む。ジジイになったか安蒜。愛犬に猛烈に噛まれて涙するというのを除いて、最近主だったやつをあげると、まず先週たまたまテレビのチャンネルを合わせたら放映されていた「火垂るの墓」。実はこいつには原作小説と合わせて毎夏懲りずにやられている(そして毎年「ああ、オレがドロップ買ってやりたい」とCMの間につぶやく)。先月、テレビの仕事で出かけた九州ロケのときも効いた。柳川城の古びた城壁と川面まで垂れて風にそよぐ緑の柳。その向こうから白無垢をまとった花嫁さんと、同じく袴姿の若旦那さんを乗せたどんこ船が、一本竹の船頭さんに漕がれてやってくるのを見て一撃。テレビのために作られた絵だったにもかかわらずあんまり美しかったもんで…ええ、それはもうボロボロ。もうひとつは昨日の日経新聞の社説。親の虐待で命を落とした子供の心を想っての結び。「子供たちにとって、母親の味は未来への記憶だ」。あれあれ、こうやってキーボードを叩いていても…今回はオチなしにしとこう。(安蒜)

朝、出かける間際に歯を磨こうとして蛇口をひねったら、水が出なくなっていた。 さっきまで顔を洗ったり、シャワーを浴びたりしていたのに突然ウンともスンともい わなくなったのだ。 アパートの大家に電話をしようにも口のなかには泡だった歯ブラシがある。 とりあえずこの歯ブラシと口の中をすすがなければ、と思うがどの蛇口をひねっても やはり一滴も水が出ない。歯ブラシは風呂の残り湯で流すにしても、口の中をすすぐ にはちょっと抵抗感がある。 そうこうするうちに出かける時間が迫りくる。ここでボヤボヤしていたら遅刻してし まう。あぁ、どうしよぅ冷蔵庫にはビールと麦茶しかないようぅ。缶ビールでうがい なんて(しかもエビスビール)、そんなもったいないことはできる訳がない。しょう がないので、よく冷えた麦茶で口をすすぎ家を出た。 会社に向かう途中、大家へ電話をかけたら「(水道工事の)業者はいまお盆休みだか らなぁー」 お盆明けまで水道使えないかも。こういうときに限って近所の知り合いは帰省中、ま たは出張中。もしかしたらビジネスホテル住まいかも。あぁ、東京砂漠。 (志岐)


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