第5回:カッパ夏休みボケ克服の巻
更新日2002/10/10
さあ、今学期は「遺伝学」を登録しました。5月下旬より丸3ヶ月以上の夏休みの後、きつい授業かなあ__と不安を抱きつつテケテケ登校。しかも午前からの授業、10時から3時間びっちり。カッパは修士過程にいて選択科目として取っているのだが、博士過程の必修科目らしく、周りはほとんど博士過程バリバリの一年生。大学を主席で卒業して、大学院進学にあたり全額奨学金を受けて来ているような秀才君たちだ、絶対。カッパ、もう頭の皿がカラッカラになりそう。あのメガネ君なんてすごく賢そう__だけど、ボサボサまゆげとピンクのほっぺ、メガネの奥のキラキラおめめがどっかあどけない。
で、授業が始まると、このコースでゆっくり教えてもらえるのかなーと思っていた遺伝子のお話を「復習だと思ってサーッとやります」って駆け足で行ってしまうの!! あぁー、この後どんな展開になるんだー。
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ミッションインポッシブル2
カッパのDNAクライミングの図
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とにかく毎週遺伝学関係の読み物宿題をありがたくいただき、それを読むだけではなく、私の場合は復習に命をかけなくてはその先の命がない! この絶体絶命感。たまらない!? こちらの授業についてゆく苦しさがいつの間にか病み付きになっているみたい。カッパちゃん、SMなのか? もう休みボケの心配なんて無用でひた。毎週火曜日の授業に向けて毎日プレッシャーを感じながら日々追われ、月曜がピークで火曜の午後には晴れやかな開放感。
この授業の目的は、遺伝学を基礎に人間の多様性と適応力、分子レベルにおける進化のシステムを人間と霊長類で見て行くというもの。先生は二人。一人は南米でウーリー・モンキー(カッパ命名モコモコザル)の生態と遺伝子分析で血縁関係などを研究している若手のトニー先生。
もう一人は人骨の専門家で昔のイースター島民の分析や国連の旧ユーゴ紛争に関する国際法廷科学捜査の顧問もしているヴィンス先生。一見、まったく共通点のない二人だケロ、二人の耳には小さなピアスがきらりん。
遺伝とは体の細胞内にあるDNAに組み込まれている遺伝子によるプログラミングがすべてを担っている。そのDNAは見事な二重らせん構造が解明され、しかもハシゴの横木にある化学物質が一つ変わってしまうだけで、場所によっては致命的なことにもなるし、あるいは全く影響ないこともわかってきた。。
そしてその変化(突然変異)も、単に一段とばしてズレてしまったり、重複してしまったりという単純エラーが多い。エラーは危険だけでなく新しい多様性や適応力も生み出すのですぞ、皆さん。
あのメガネ君、なんか質問しているけど、その質問の意味すらわからない。うーん、テンサイの空気を吸えるだけでもお得! と思うしかない。教室においてまるで突然変異なカッパが人類学に多様性をもたらすのか?! 乞う御期待。
→ 第6回:いろんなお鼻そろってまーす