第9回:徹底的おバカ映画と素晴らしきオタク映画
更新日2004/06/10
大学は5月の期末試験、そして卒業シーズンも終わり夏休みに入りましたっ。小学校も夏休みに入ったようです。美術館や博物館ではサマー・キャンプの子ども軍団でコミコミ。見失わないように同じ色のTシャツを着せられた集団が地下鉄や街中でもよく見かける季節になりました。
サマー・キャンプといってもNYでは通いのものがほとんど。もちろんちょっとした避暑地やアウトドア・スポーツやキャンプのできる田舎に合宿というのもある。
「3ヶ月近く家に居られてもこまっちゃうわーっ」という共働きの親などにとっては、こういうサマー・キャンプは便利なんでしょう。かなり高額のものもあるらしいけど、子どもも学校以外のお友達もできるし、普段やらないことができる場でもあり、結構楽しんでいるのではないかな。
夏前になると、よくサマー・キャンプの付き添いバイトやボランティアの募集を見かけます。高校生や大学生にとっては良い社会経験になるのでは。
マンハッタンではバスなど宣伝が一杯の「ホワイト・チックス」
さて、この夏休みカッパが注目の映画は、「ホワイト・チックス」と「ナポレオン・ダイナマイト」。
是非、「ホワイト・チックス」のホームページに行ってトレイラー(宣伝ビデオ・クリップ)を見て下さい。黒人FBI捜査官が二人で女装するのだけど、白人のイケイケねーちゃん(チックス)になるために顔面にはゴムのマスク。だから、表情がすごくロボットみたいに見えたり、へんにシワが入って恐かったり。より本物に近い特殊メイクではなく、こんなのあり?!(ないと思う)の変装ぶり。ボディコン着てFBI走りでスリを追いかけてパンツ丸見え。くだらない映画まちがいなし!
この主演の二人と監督は三兄弟らしく、監督は「スケアリー・ムービー」など撮っているって、バカバカ一筋の家系なのでしょうか。徹底的にやっていただけるといいですな。
「ナポレオン・ダイナマイト」はオタク君が主人公。オタクといえば去年の「アメリカン・スプレンダー」ですが、これは7月から東京でもロードショーらしい。
DVD発売ちらし
きれいなホープ・デイヴィス、やりました!!
あまりにもこのオタク映画が素晴らしい(ほんと、ブラボー!!アメリカ映画も捨てたもんじゃないって思わせる)ので、ダイナマイト君がどこまでいけるか分かりませんが、赤毛クリクリ、大きな前歯、ちょっと色のついたトンボ眼鏡。
「ナポレオン・ダイナマイト」ホームページより
映画館で宣伝を見た時は「うわーすごーい! 本物(のおたく)みたいだ。迫力満点!」と思いつつ、どこかで、「この俳優さん、素は普通であって欲しいな」とも。
ホームページに“普段の彼は、こうゆうルックスではなく全然違う”とあったので、なぜかちょっと安心。昨日の無料先行プレビューでは私の前で一杯になって入れませんでした。とほほ。並んじゃったよ。
最後になごみネタ。
先日セントラル・パークを横切ると、途中でビデオなどかかげて木の前に人が群がってまして……アライグマちゃんでした。
セントラルパークってあんなに四方は道路と建物で囲まれているのに、小さい生態系があるのでしょうか。巣と思われる穴から顔を出して皆の注目と溜め息の的に。
セントラル・パーク。池ではボート漕ぎ
「こんちわー」とアライグマ
カッパ、五大湖ドライブ&キャンプに行く夏休み