のらり 大好評連載中
 
2016/04/28掲載

■新・汽車旅日記
〜平成ニッポン、いい日々旅立ち
 
第585
回「埋め立て地めぐり - 大阪市交通局南港ポートタウン線 トレードセンター前〜住之江公園 -」 
トレードセンタービル、もとい、大阪府咲洲庁舎。愛称はコスモタワーの展望台を降りて、トレードセンター前駅に戻った。駅で用を足しつつ、あ、ここで小便をするなら、有名だというレストラン街のトイレに行けばよかったと思った。しかし、もう一度上るまで身体が持たない。南港ポートタウン線の旅を続ける。コスモタワーの高いビルの陰から黒いビルが現れる。ハイアットリージェンシーホテルだ。その奥に低くて大きな屋根が並ぶ。国際見本市会場インテックス大阪である。新交通システムに高層ホテルに見本市会場。なるほど、このあたりは東京に例えるとお台場あたりか。ゆりかもめ、東京ベイ有明ワシントンホテル、東京ビッグサイト。好対照といえそうだ。広い道路を越えると住宅地区になった。それもお台場に似ている。埋め立て地の計画のセオリーだろうか。線路の左側に同じデザインの集合住宅が並ぶ。15階建てくらい。線路に向かってベランダが並んでいる。

杉山 淳一

杉山 淳一  

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2016/04/28掲載
■店主の分け前
〜バーマンの心にうつりゆくよしなしごと
 
第302回「流行り歌に寄せて No.107 「ごめんねチコちゃん」〜昭和39年(1964年)」  

「ご〜めんねごめんねえ チ〜コ〜ちゃん チコちゃん」 「は〜い アキちゃん」。 私が最初にこの曲を聴いたのは、確か『ロッテ歌のアルバム』の番組放映の中でだったと思う。歌詞の最後の三田明の発声に、応える形で、会場内の女性ファンたちから声が返ってくる。10代から20代初めの頃の女性たちである。当時、まだ8歳であった私にとっては、みなかなりのお姉さんの年齢だったが、私の正直な感想は、「何なの、この人たち」であった。ルックスも顔も甘い男性歌手に、みんなとろんとしてしまい、上ずった声ではしゃいでいる。何かとても気恥ずかしかった。女性たちが、男性の前で甘えを見せる姿というものにあまりに不慣れだったからだろう。その後、何回かこの曲を聴いているが、歌詞の内容についてはあまり知らずに、どことなくほんわりとして罪のない、十代の気持ちを歌ったものだろうと、半世紀以上思っていたが、今回もう一度聴き返し、歌詞を読み返したところ、大分イメージの違う内容であることが分かった。
金井 和宏 金井 和宏  

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2016/04/28掲載

■フロンティア時代のアンチヒーローたち
〜西部女傑列伝 1
 
第39回「大平原の女王、カラミティー・ジェーン その39」 
ジェーンの埋葬 [最終回]  
ワイルド・ビルに新婚の妻がいた? そんなこと構うものか、西部の2大ヒーロー、ワイルド・ビルとカラミティー・ジェーンが、相思相愛の二人が並んで葬られ、この世で遂げられなかった思いをあの世で結ぶ……これほど良い舞台装置は他に考えられない……というわけで、ジェーンの遺体は長い参列者を従え、暑い真夏の太陽の下、リンカーン・アヴェニューを登り、マウント・モライアー墓地に運ばれた。思惑は当たり、ワイルドウエスト観光でデッドウッドを訪れる人たちの大半がワイルド・ビルとカラミティー・ジェーンの行儀よく並んだ墓にお参りする、一番人気のスポットになった。思春期の少年、少女の恋愛悲劇ではあるまいし、当時の平均寿命から言っても晩年、老齢で死んだ二人の墓がこうまで"お参り"の対象になるのは、異常な現象に思える。もっとも、大自然のほか、さして観るべきものがないアメリカの西部では、虚実は問わず、勇猛なガンマンと草原を駆け巡る女性パイオニアとの大恋愛、そして並んだ墓は、ちょうど当時の人が・・・

佐野 草介 佐野 草介 

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2016/04/28掲載

■亜米利加よもやま通信
〜コロラドロッキーの山裾の町から
 
第462回「大学キャンパスはレイプゾーンか? その2」
  
どうしてこんなに事件が発生しているのに、犯人が起訴されなかったり、起訴しない事態になるのか? ノースカロライナ大学でレイプされたアニィーさんは、彼女自身のケースを引き合いに出して説明しています。彼女が新入生として親元を離れ、大学の寮に住み、初めてフォルタニティー(男子学生のための、結社的な寮、どうにも日本語に適当な訳語がないのですが、それぞれ異なったギリシャ文字を冠した寮組織です。大きな大学内に数軒はある自称エリートのお金持ちグループ組織で、大学に巨額の寄付をしている家の子弟が審査を受けて入る)のパーティーに招待され、そこでウブなアニィーは酔い潰され、気が付いたときには、男子寮の部屋で裸にされて、幾人かにレイプされました。彼女は直ぐに大学当局に報告に行きましたが、まず学生課の事務所で、「私たちがきちんと処理するから絶対に誰にもこのことを言うな、公表するな…」と告げられ、それから、「どうしてもっと抵抗しなかったのか、どうして酔いつぶれるまで飲んだのか」と・・・

グレース・ジョイ Grace Joy
(グレース・ジョイ)
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2015/10/15掲載

■現代語訳『枕草子』
〜表現哲学詩人谷口江里也が翻訳

第17回「市は、辰の市」  
市は、たつの市、さとの市、海石榴(つば)市など、大和には市のついた町がたくさんあるけれども、長谷寺にお参りをした人が、必ずのようにこの地に泊るのは、観音さまとのご縁を大切にしたいという、特別の気持があるからだろう。ほかにもこのあたりには、おふさの市や、しかまの市や、もちろん飛鳥の市もある。峰といえば---峰といえば、ゆづる葉の峰、阿弥陀の峰、そしていやたかの峰。原には---原には、みかの原、あしたの原、園原なんていうのもある。淵には---淵には、かしこ淵というのがあるけれども、一体どういう気持で、どなたがそうと教えて、そんな名前になったのだろう。青色の淵なんていうのも面白い。まるで蔵人が着るお召しのよう。ほかにも、隠れの淵や、いな淵なんていうのもあって面白い。海といえば---琵琶湖のみずうみ、与謝の海、そして、かはふちの海。陵には---陵みささぎには、うぐいすの陵、かじはぎの陵、そして、あめの陵などがあって、どれも歌に歌われして風情がある。
      

谷口 江里也 谷口 江里也

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2016/03/24掲載

■よりみち〜編集後記  

ベルギーの首都ブリュッセルのザベンテム空港で3月22日午前8時、2回の爆弾テロが発生、その1時間後、 ブリュッセル市内のマルベック地下鉄駅でも自爆テロが起こった。この連続テロによって空港で14人、地下鉄で20人が死亡し、250人以上が負傷した。18日にはパリ連続襲撃事件の主犯格とされるサラ・アブデスラム容疑者が逮捕されたニュースが世界中を駆け回ったばかりで、パリのテロ事件の関係者による報復テロのようで、IS系メディアで犯行声明が出されている。爆弾テロや自爆テロは余程警戒網を張り巡らせ、検問を密にしないと事前に容疑者を確保することは不可能に近いだろう。今回の爆弾テロも周到に計画されていたことが分かっており、パリのテロ事件が突発的なものではなく、今後も続けられるテロ事件の前触れだったことを印象付けようとしている。それもISで訓練を受けシリア難民としてまぎれ込んだテロリスト集団ではなく、ヨーロッパで生まれ、ヨーロッパの教育を受けているISシンパのイスラム教を信奉する若者たちがテロリストとして養成されている現実を直視しなければならない。

よりみち 「のらり」編集部

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  ■フロンティア時代のアンチヒーローたち [全151回] 〜西部アウトロー列伝 Part1:Butch Cassidy(ブッチ・キャサディ)
佐野 草介
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■グレートプレーンズのそよ風 [計28回] 〜アメリカ中西部今昔物語
Grace Joy(グレース・ジョイ)
グレース・ジョイ
■貿易風の吹く島から [全157回] 〜カリブ海のヨットマンからの電子メール
佐野 草介
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■くらり、スペイン [計94回] 〜移住を選んだ12人のアミーガたち、の巻/〜イベリア半島ふらりジカタビ、の巻
湯川 カナ
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■現代語訳『風姿花伝』 [全63回]
 〜世阿弥の『風姿花伝』を表現哲学詩人谷口江里也が現代語に翻訳

谷口 江里也
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 〜谷口江里也が芭蕉を表現哲学詩人の心で読み解くクリエイティヴ・トリップ

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■鏡の向こうのつづれ織り [全24回] 〜谷口江里也のとっておきのクリエイティヴ時空  
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鏡の向こう
■もう一つの世界との対話 [全24回] 〜谷口江里也と海藤春樹のイメージトリップ  
海藤 春樹_人形_IMAGES 谷口 江里也_詩_TEXT
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■岩の記憶、風の夢 [全57回] 〜my United Stars of Atlantis
谷口 江里也
岩の記憶

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