のらり 大好評連載中
2018/11/08掲載

■新・汽車旅日記
~平成ニッポン、いい日々旅立ち
 
第673回「川に沿い、山裾をなでる - 姫新線 津山~佐用 -
 
10時53分に岡山着。津山線の初乗りを達成した。さて、ここからどうするかと言えば、津山線で津山に戻る。来た道を引き返すとは面白みがないけれど、次に未踏の智頭急行に乗るためには、この経路がいちばん効率がよい。智頭急行は山陽本線の上郡駅から分岐しており、岡山から上郡まで山陽本線で行くルートもあるけれども、このあたりの山陽本線は運行本数が少なくて、乗り継ぎ時間のロスが大きくなる。だいたい鉄道は趣味人に向けて作られていないから、これはもう相手のルールで旅するほかない。ゲームマスターは鉄道事業者の運輸司令様である。岡山発11時07分の津山線に乗ると、12時15分に津山駅に着く。帰りも進行方向右側に座った。これで両側の車窓を眺めたことになる。どちらもよい景色であった。さすがに紅葉は色あせていたけれども、初冬の青空が心を洗う。

杉山 淳一

杉山 淳一 ※今週休載します  

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2018/11/15掲載

■店主の分け前
~バーマンの心にうつりゆくよしなしごと
 
第362回「流行り歌に寄せて No.167 「花と小父さん」~昭和42年(1967年)」  

不思議なテイストの作品である。私の中では、ハマクラ先生の作品の中で、最も難解な曲という気がしている。タイトルからして、何か妙である。「花」と、「小父さん」(この表記も、最近ではほとんど見かけない)というのが、どうも結びつかない。多くの解説を読むと『バラが咲いた』の姉妹曲であるフォーク調の作品と位置付けられたりしているが、その詞の内容には、猟奇的なエロスさえ感じる曲だと私には思える。1番の最初の2行と2番については、小父さんの語りになっているが、1番の3行目以降は、ずっと花が語っている形になっているのも、型破りな作り方だと思う。最初は、植木等の初ソロアルバム『ハイおよびです!!』のために、ハマクラ先生がもう1曲の『笑えピエロ』とともに提供した曲であるという。植木はこの頃、コミカルな歌を歌い、そのような役の映画に数多く出演し、大変な人気…

金井 和宏

金井 和宏  
 
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2018/11/15掲載

■イビサ物語
~ロスモリーノスの夕陽カフェにて
 
第45回「バスク語と日本語、そしてスペイン語」  up
スペインでは、バスク語のことを悪魔が作った言葉、複雑怪奇で習得不可能な言葉と言われ、訳の分からないことを言っていると、“バスコでなくカスティジャーノで話せ!”と諭される。 ポルトガル人が初めて日本に流れ着き、それからフランシスコ・ザビエル(彼自身がバスク人だった)、カトリックの坊さんたち、主にイエズス会の坊さんが日本で過激な布教を始めた頃、早い時期に簡単な日本語=ポルトガル語の辞書を作っている。しかし、彼らが総本山のバチカンに宛てた手紙で、“日本語は悪魔が作った言葉のようだ…”と、不可解な言葉に接した時の常套句を使って、日本語の難しさを訴えている。このイビサ物語の中で、私が流暢なスペイン語を操り、スペイン人とのコミュニケーションに全く問題がない…ような印象を与えているなら、ここで大きく訂正しなければならない。

佐野 草介

佐野 草介 

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2018/11/15日掲載

■亜米利加よもやま通信
~コロラドロッキーの山裾の町から
 
第586回「パラサイト学生と苦学生」
 up
思いがけなく卒業生、それも10年以上前に私の授業をとった学生さんが、フラッと私の事務所に立ち寄ることがあります。それはとても嬉しいことで、思わず長話になります。彼らの歩んでいる人生を聞くのはとても楽しく、大きく成長していく若者を見て、誇らしく思ったりします。 私自身には、彼らを特別に扱ったという記憶はないのですが、教職にあるものとして、卒業生が社会人となり、それなりの道を歩み始めてからも、わざわざ私を訪ねて来てくれるのは、特別な御褒美のような気がします。それだけが教職冥利で、見返りだと言い切ってもいいかもしれません。卒業後に私に会いに来てくれる学生さんの100%が在学中、親元を離れ、アルバイトをし、生活していた“苦学生”でした。この苦学生って古臭い言葉ですが、今でも日本にはこんな表現があるのでしょうか? どうやら元苦学生だったらしいダンナさんに訊いたところ…

グレース・ジョイ

Grace Joy  
(グレース・ジョイ)
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2018/10/04掲載

■『ひとつひとつの確かさ』
~表現哲学詩人 谷口江里也の映像詩
 
第48回「水が流れていく ~Water Flows」
【最終回】

48_ts

水が流れていく。
いつも通る橋の下を流れる川を
水が流れていく。
この川は、ずっと遠くまで流れて
いろんな川と合流し合いながら
やがて太平洋に流れ込む。
elia

谷口 江里也 

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2018/10/25掲載

■よりみち~編集後記   

海外の総領事館で自国の新聞記者が殺害され、死体も含め証拠が隠滅された事件などかつて起こったことがあっただろうか? 前代未聞の国際的な大事件が発生した。サウード家による絶対君主制の独裁国家サウジアラビアが、いま大きく揺らいでいる。 トルコ系サウジ人のジャーナリスト、ジャマル・アフマド・カショギ氏(59歳)は、サウジアラビアの主要な英字新聞などの編集長に任命された経歴を持つリベラルな近代化論者だったが、王制の厳格なイスラム法に批判的な記事が原因で強制的に辞職させられたとする報道もある。2016年12月、イギリスの新聞『インデペンデント』は、アメリカのトランプ大統領を批判したことが原因で、サウジの権力者が出版やテレビへの出演を禁じたと報じた。2017年の夏に渡米し、サウジの言論弾圧や隣国イエメンで続く内戦への介入について、アメリカを代表する新聞『ワシントン・ポスト』へ寄稿文を掲載するなど、サウジ政府を厳しく批判。

よりみち

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