のらり      大好評連載中   
 
2014/10/30掲載

■新・汽車旅日記
〜平成ニッポン、いい日々旅立ち
 
第528回「
大隅半島横断バス - 三州自動車 志布志駅上〜垂水港 -」 
鹿児島湾、垂水港行きのバスは13時50分発。30分ほど時間がある。看板の観光案内図を見ると、四つの散歩コースがあった。しかし最も近いお寺と門前町コースは興味がわかず、庭園と湧水群コースを歩きたいけれど時間が足りない。私たちはとりあえずバスの停留所に向かった。私たちは気づかなかったけれど、行き止まりになった線路の延長線上、つまり大隅線の線路跡の道を歩いて行くと志布志鉄道公園がある。そこにはC58蒸気機関車と、車掌車、キハ52形気動車が保存展示されているそうだ。観光案内図の志布志駅は左下にあり、鉄道公園の方向は記載されていなかった。そこに行けば、私の旅らしい、ちょうどよい時間つぶしができたはずだった。駅の案内所で聞いたとおりに駅前広場を右折し、郵便局前交差点を左折。丸看板の小さなバス停を見つけた。近くにファミリーレストランがある。食事には半端な時間。その向かいの本屋で時間をつぶす。地方の書店では地域性豊かな本を見つけられると期待した。地元の出版社や地方新聞社が地元の人向けに刊行しており、アマゾンなどオンラインショップには登録されない本。しかし、この書店にはなかった。

杉山 淳一

杉山 淳一 

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2014/10/23掲載
■店主の分け前
〜バーマンの心にうつりゆくよしなしごと
 
第268回「流行り歌に寄せて No.78 「山のロザリア」〜昭和36年(1961年)」
 
スリー・グレイセスと言えば、私は「ワッ、ワッ、ワーッ、輪が三つ、ワッ、ワッ、ワーッ、輪が三つ、ミツワッ、ミツワッ、ミツワ石鹸」、「オー・マイカラー、アサヒペン、マイ・ホーム、アサヒペン」などのCMソングを、まず思い浮かべてしまう。殊に三木鶏郎の手によるミツワ石鹸の方は、バトンガールと呼ばれる人形たちが本当に歌って踊っているような、ピッタリとイメージにはまった素晴らしいCMだったと今でも思っている。そして、ときどきYouTubeでの画像を閲覧している。他にも「ランラン、ラランラーン」の『愛のスカイライン』のCM、「チョッコレート、チョッコレート、チョコレートは明治」の初代CM。また、TVドラマ『時間ですよ』の美しいハーモニーや、TVアニメ『魔法使いサリー』『さすらいの太陽』のテーマ曲も、彼女たちの声によるものだ。メンバーは、リーダーでアルト担当が石井(後に森本)政江、その妹である石井(後に星野)がメロディーを担当し、長尾(後に白鳥)華子がソプラノを受け持っていた。清廉で柔らかく、知的でやさしさのあるコーラスである。昭和33年に結成され、ダーク・ダックス、ボニー・ジャックスを手掛けた名プロデューサー小島正雄に徹底的に鍛えられて、昭和34年にデビューを果たす。
金井 和宏 金井 和宏

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2014/10/30掲載

■フロンティア時代のアンチヒーローたち
〜西部アウトロー列伝 Part 5
 
第110回「ジェシー・ジェイムス〜創られた英雄 その110 ミネソタ、ノースフィールド3 

オッターヴィルの列車強盗はミズーリー州を震撼させた。ジェイムス兄弟はミズーリーにいないことになっていた上、オッターヴィルはミズーリーの首都、ジェファーソン・シティーから目と鼻の先の46マイルに位置していたからだ。州知事のハーディンは、オッターヴィル列車強盗犯に賞金を懸けた、超州で犯人を追跡できる特別捜査隊を作り、隊長に"チビのアーチ"を激戦の上殺害した時の軍人ベーコン・モンゴメリーを指名した。ケリーの供述からジェイムス兄弟とヤンガー兄弟がまたまた郎党を組んでいたことが分かり、ミズーリー州はこの列車強盗に蜂の巣を突いたような状況に陥ったのだ。ベーコン・モンゴメリーは、すぐにジェシーとフランクの実家があるカーニィーのジェイムス・ファームに隊員を派遣した。しかし、その時すでに遅く、ジェシーとフランク、それにクレル・ミラーはジェイムス・ファームを立ち去った後だった。と言うことは、列車強盗を起こした後、彼らは実家に直行していたのだ。ジェシーとフランクは列車強盗の顔が割れていないとでも思ったのか、それとも余程カーニィーの実家、ゼラルダへの思いが強かったのだろうか。もちろん、この時点で彼らは仲間のケリーが逮捕され・・・

佐野 草介 佐野 草介 

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2014/10/30掲載

■亜米利加よもやま通信
〜コロラドロッキーの山裾の町から
 
第386回「紅葉の季節、日本の秋」
  
日本を何度も訪れてはいますが、通年日本に滞在したのは3回だけです。21歳の時15ヶ月大阪で過ごし、客員教授として東京で1年、今度は北海道に10ヶ月滞在しました。ほかは私のショーバイ柄、夏休みと冬休みに日本行は集中しているので、日本の春と秋をほとんど知りませんでした。いつも、北海道の秋は良いですよ、空気が澄んでいて、しかも一斉に山々が燃えるような紅葉に包まれるから、是非秋にいらっしゃいと言われ続けていましたが、今回、初めて北海道の秋をたっぷり味わうことができました。私たちが住んでいるコロラドの山の紅葉は、黄葉で全山黄金色に染まります。しかもアスペンの金色の葉は、ほんの弱い風にでも反応し、ユラユラと揺れますから、光の加減で本当に磨き上げた金のように輝くのです。それが、コロラドの透明でありながら濃い青色の空をバックに光ります。毎年、その時期になると、黄金色の林、森を抜けるルートを選び、シーズン最後のハイキングに出かけます。その頃は丁度、クマが冬眠のため餌を漁る時期に重なりますから、チョット神経を使いますが。

グレース・ジョイ Grace Joy
(グレース・ジョイ)
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2014/10/30掲載

■現代語訳『方丈記』
〜鴨長明の『方丈記』を表現哲学詩人谷口江里也が現代語に翻訳
 
第16回 方丈記  
そもそも、この場所に住み始めた時には、とりあえず、ほんの少しのあいだ、と思っていたのだけれども、いつのまにか、もう五年の歳月が過ぎてしまった。単なる仮住まいと思っていた庵も、いまではもう、なんだか故郷のように、もともとここに住んでいたかのように思われてきて、軒には枯れた木の葉が厚く積み重なっているし、柱の土台の石には苔も生えている。たまたま聞き及ぶ都の便りによれば、どうやら、私がこの場所に移り住んできてから後に亡くなられた、高貴な方々がずいぶんといらっしゃるらしい。だとしたら、そういう身分にはない、名もない人々が、どれほどたくさんこの世を去っていかれたかなど、知るよしもないことだろう。たび重なる火災で家が燃えてしまった人も、どんなにいるだろうと思うけれども、この私の、粗末なつくりの庵に限っては、静かでのどかなばかりで、火事などとても起こりそうにない。いくら狭いとはいっても、夜に寝るために横になる所には木の床があり、昼のあいだ座って書物を読んだりする場所もある。

谷口 江里也

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2014/10/23掲載

■よりみち〜編集後記  

今年を振り返るのはまだまだ早い時期だと思うのだが、最近のニュースのスピードになかなかついていけない現実がある。2月にソチで冬季オリンピックがあり、ついこの7月にブラジルのワールドカップで盛り上がっていたはずなのだが、日本ではもうすぐスポーツの締めくくりイベントの日本シリーズ開幕である(北海道日本ハムファイターズは惜しかった)。さらに、世界情勢の方に目を向けるともう大変なことになっている。1月からタイ国の揺れ動きバンコクで非常事態宣言、2月にはウクライナ騒乱から内戦状態へ、3月にはマレーシア航空370便(239名)がインド洋で消息を絶ち、プーチン大統領がクリミアをロシアに編入宣言し、4月には韓国のクルーズ旅客船「セウォル号」沈没事故(294名死亡)、5月にはタイ国の軍事クーデター、6月は中国が南沙諸島での石油採掘でベトナムと衝突、7月にはウクライナ・ドネツクで、マレーシア航空17便(298名死亡)が撃墜され、またイスラエル軍のガザ侵攻開始し、8月の停戦合意まで断続的に攻撃し続けた。そして、8月には西アフリカ諸国にエボラ出血熱の感染拡大してパンデミックスが心配されており・・・

よりみち 「のらり」編集部

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