のらり 大好評連載中
2020/01/16掲載

■新・汽車旅日記
~平成ニッポン、いい日々旅立ち
 
第703回「焼きたてパンを探して - 小野田線 長門本山~小野田 -」
up
全線完乗の最後の駅は、行き止まりの終着駅にしたかった。小野田線の支線の終点、長門本山は、未乗路線の中で残り少ない行き止まり終着駅だ。こんな小さな駅でささやかに終わりたかったけれど、長門本山駅に来てしまった。この地域にきて、この区間だけ避けて残す勇気がない。もし廃線になってしまったら悔やみきれない。そんな長門本山だから、到着した電車で折り返さないで、せめてしっかり記憶に留めたい。さっき折り返した彼のように、私も若い頃は到着した電車で折り返した。時間はたっぷりあったけれども、他の路線にも乗りたいと欲張っていた。歳を取ると使える時間が少ない。しかし折り返すだけではもったいない。次の電車で戻ろう。今回は駅周辺を下調べしている。終点を示す車止めの先は海。海岸線に沿って歩くとパン屋があるはず。ただし、ネットの情報によると開店時刻は07時30分。私が乗りたい電車は07時36分発。駅からパン屋まで、Google Mapの見立ては徒歩1分だ。

杉山 淳一

杉山 淳一 

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2020/01/16掲載

■店主の分け前
~バーマンの心にうつりゆくよしなしごと
 
第388回「流行り歌に寄せて No.188 「恋の季節」~昭和43年(1968年)」 up 
グループ名の『ピンキーとキラーズ』は、アメリカ合衆国のバンド “Spanky and Our Gang”を捩ったもので、作曲家のいずみたくによる命名とのこと。そのバンド名は、当時よく聞いていたが、そこからとられていたのは、今回初めて知った事実だった。 また、最初の女性ヴォーカル候補には、あの篠ひろ子の名前が上がっていたそうで、キラーズのメンバーが「篠ひろ子さんだったらな~」とこぼすと、今陽子は「キラーズのメンバーがジャニーズ系(そんな言葉が当時あったかどうかは不明)だったらな~」と返していたという。一昨年の『サワコの朝』で今が述懐していた。 今回調べてみたが、キラーズのメンバーがどのような形で結成されたかは、わからなかった。ピンキーとキラーズのために寄り集められたメンバーか、それとも以前にも組んで音楽活動をしていたのか。全員が口髭ないしはあご鬚をはやし、山高帽にステッキ姿という出で立ちだった。 ピンキーこと今陽子(本名今津陽子)は昭和26年生まれ。

金井 和宏

金井 和宏 
   
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2020/01/16掲載

■イビサ物語
~ロスモリーノスの夕陽カフェにて
 
第100回「不思議な関係、奇妙なカップル」
up
ヨーロッパで先端?を行く避暑地、イビサならではの不思議な男女関係をたくさん目にした。浜辺でカフェテリアのオヤジ業(当時はまだアンちゃんだったが…)をやっていたせいで、傍で見ていて、こいつら一体どうなっているんだ、と思わずにいられない関係を観察するチャンスに恵まれただけだったのかもしれない。ディーターは自家用飛行機でイビサにやってくる、ドイツ人の大金持ち族の一人だ。ヨットも多少は船を知るものなら垂涎の的ともいえる“スワン53”の新艇をフィンランドから回航し、イビサの港にあるマリーナ『ピィツーサ(Pitiusa)』に繋いでいた。ひときわ高いマストと優雅なヨットを『カン・マリ(Can Mari)』(彼の荘園と呼びたくなる豪邸のある地所の名)と名づけ、マリーナの女王然とした姿で浮いていた。ディーターは50歳前後で中肉中背、いつもその年のファッションを着こなす相当なプレイ ボーイで、北欧人、ドイツ人、スペイン人の若い女性をとっかえひっかえ…

佐野 草介

佐野 草介 

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2020/01/16掲載

■亜米利加よもやま通信
~コロラドロッキーの山裾の町から
 
第641回「年頭から暗い話題ですが…」up

明けましておめでとうございます。コロラドの山から、新年のお喜びを申し上げます。日本の年越しとお正月を懐かしみを込めて思い出しています。新年早々、こちらアメリカには明るい話題が少なく、今年もまた引き続き行われる大統領の弾劾裁判、それから目を逸らせるためでしょうか、いきなりイランの革命防衛隊司令官の殺害、毎週のように起こる大量殺人、パワハラ、セクハラ事件とクラ~イ話題が続きそうです。 それならいっそのこと、最悪の話題で新年を始めてやれ…と、これより悪いことは起こりようがないという気持ちになり、FBIの殺人未解決事件のサイトを覗いてみました。 銃の乱射などの大量殺人、殺戮は4人以上死ぬと、そのカテゴリーに入ることを始めて知りました。たとえば3人殺され50人重軽傷でも大量殺人とは呼ばないことのようです。また、連続殺人事件は、同一犯人が時間を置いて、二人以上殺した場合にだけ当てはまります。言葉の定義というのは、どこかに基準を設けなければなりませんが、大量殺人と連続殺人にこんな定義があるとは想像していませんでした。

グレース・ジョイ

Grace Joy  
(グレース・ジョイ)
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2019/12/19

■ギュスターヴ・ドレとの対話
~谷口 江里也
 
第26回「十字軍の歴史」
 
あなたは、サロンに最初の彫刻作品を出展した1877年から盛んに彫刻を作り始めますが、同じ年にジョセフ・フランソワ・ミショー(1767~1839)の『十字軍の歴史』への挿絵を施した二巻本が発行されています。その頃あなたは、長年の念願だったシェークスピア作品やアリオスとの『狂乱のオルランド』を視覚化する構想を盛んに練っていましたし、『十字軍の歴史』の絵は、あなたにしては珍しく感情を抑えて描いていますので、私には『十字軍の歴史』は出版社からの注文を受けて制作した作品のように感じられます。挿絵の数が100点という分かりやすい数字であることからも、そのような契約をあなたが受けたということが察せられます。またその頃のあなたはドレギャラリーの油絵の大作を描くのに忙しかったこともあり、若い頃のように依頼された挿絵の仕事を次々にこなすというのではなく、版画に関してはすでに自分が表現したい作品に限っていたように思われます。ただミショーの『十字軍の歴史』は、ヨーロッパと中東、具体的にはキリスト教圏とイスラム教圏との二百年もの長きにわたって…

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谷口 江里也 

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2020/01/16掲載

■よりみち~編集後記 up   
今年の正月はとても穏やかな天候だったが、異常気象は本格的になってきた感じもする。昨年末から北海道に雪が少なく、暖冬と呼ばれる年もあるが、これほど雪が降らない少ない年は記憶がない。2月の一番寒い時期に毎年開催されている「さっぽろ雪まつり」も雪集めに苦労しているようだ。スキー場も雪不足でオープンできないところもあるとかで、雪の北海道のイメージが変わってしまいそうだ。これも温暖化の影響なのだろうが、生活スタイルや食生活なども変わってくるのかもしれない。アメリカもトランプ大統領の弾劾裁判と大統領再選が注目されており、米中経済対立、北朝鮮核廃絶交渉問題、イラン核開発問題など、大きな問題ばかりが目白押しで、今年は大きな変化が起こりそうな予感があったのだが、いきなりの大ニュースが正月気分に冷水をかけた。1月3日、米軍無人機(ドローン)がバグダッド国際空港近くでイラン革命防衛隊コッズ部隊のカセム・ソレイマニ司令官と、イラクのイスラム教シーア派組織「カタイブ・ヒズボラ」のアルムハンディス隊長を殺害したのだ。場所がイラクの国際空港近くであり、ソレイマニ司令官が一般旅客機で通常入国した直後であり、トランプ大統領は…

よりみち

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