のらり 大好評連載中
2020/10/01掲載

■新・汽車旅日記
~平成ニッポン、いい日々旅立ち
 
第725回「海と里山と海と - 山陰本線 特牛 ~ 長門市 -」
 
特牛駅は海岸から約2.5kmも離れていて、海岸のほうに住む人が多い。海岸側には特牛郵便局があるから、駅名は海岸側の町から取ったと思われる。肥中街道、赤間関街道北浦筋は海沿いで、海側に集落が多かった。しかし線路は街道を逸れて谷間を選んで北へ進み、海沿いの阿川に至る。ATSのチャイムが聞こえる。列車交換可能な駅で、赤信号が出ているという知らせだ。しかしいまは対向列車が来ない。隣のレールは錆びていた。高校生数人と年配の女性がひとり乗ってきた。7時を過ぎたところだ。1日が始まった。列車は海沿いを走っている。相変わらずの曇り空だけど、海の景色も楽しい。ずっと海ばかり、山ばかりでは飽きてしまう。適度に風景を変えてみせるところが山陰本線の魅力かもしれない。人家はないから、それなりに険しく不便な場所だろうとは思う。険しいと言えば長門粟野駅も人に厳しい。島式プラットホーム1面2線の構造だけど、駅舎からプラットホームまで、高い歩道橋を通る。

杉山 淳一

杉山 淳一 ※今週も休載です

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2020/10/08掲載

■店主の分け前
~バーマンの心にうつりゆくよしなしごと
 
第405回「流行り歌に寄せて No.205 「夜明けのスキャット」~昭和44年(1969年)」 

「透明感」という言葉がいつ頃から使われ出したのかはわからないが、由紀さおりの歌声を聴くとき、いつもその言葉を思い出してしまう。最初にこの『夜明けのスキャット』を聴いたのは、私が中学1年生の3学期の時。何か澄んだ泉の中から湧き出てくるような美しい声に、本当に魅了されてしまった。また、スキャットという用語さえ知らなかったが、言葉がなく、声を音だけとして使う唱法には驚かされた。もともとは、TBSラジオで放送されていたラジオ番組『夜のバラード』(月~金の22時40分~23時、昭和41年6月20日~昭和46年9月30日にかけて放送)の番組テーマ曲として、いずみたくが作曲をし、スキャットの部分のみを録音されたものだという。それを聴いたリスナーから、夥しい数の問い合わせがあり、ついにはレコード化の運びとなったそうである。当初、由紀さおりは、結婚を間近に控えていたことと、今まで吹き込んだ歌謡曲があまりに売れなかったためにセールスに自信を失っていたことも…

金井 和宏

金井 和宏  
   
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2020/10/15掲載

■イビサ物語
~ロスモリーノスの夕陽カフェにて
 
第139回「ハイアットさん家族 その2」
up
ハイアットさんが相当な企業家であることが、次第に分かってきた。とてもユニークなのは自分を含めて、奥さん、息子、そして娘3人に独立した仕事をやらせていることだった。イギリスに本社のある旅行代理店は彼自身が司り、イビサの支店(スペインの法律に則った会社)は奥さんが支社長で、エージェント、事務員を6、7人使ってやっていた。 息子のマイケルは、サンタ・エウラリアに幾つかある豪華ホテルのマネージメント、長女ボニーと彼女の旦那さんは不動産業、次女アドリアナは休暇村コンパウンド、木立に囲まれたところに、距離を置いて設置された30台ほど置かれたキャンピングカーの管理と、そこに滞在する避暑客のアテンド、末の娘マンディーは、その時まだ10代だと思うが、海を見晴らすカフェ、バーを取り仕切っていた。イビサの夜は、旧市街の通りに並ぶテキヤで賑わう。デンボッサ海岸やフィゲレータス地区にあるホテル群から、夕涼みがてら、イビサファッションに身を固めた避暑客がドッと押し寄せ…

佐野 草介

佐野 草介 

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2020/10/15掲載

■亜米利加よもやま通信
~コロラドロッキーの山裾の町から
 
第679回「新型コロナ、山火事~災難の年」
up
今年、2020年は正月から2ヵ月間、スキー三昧で過し、その足で日本に向かう予定でした。それが新型コロナで流れ、6月に楽しみにしていたドイツのバッハ音楽祭も中止で、何もかもが狂ってしまいました。 これを不幸中の幸いと吹聴しても許されると思いますが、今年の1月から私は引退し、年金生活者になっていましたから、授業のために下界に下りる必要がないのです。これを幸運と呼ばずにおられましょうか。山小屋のある台地にいて、シカやキツネ、ウサギ、野生の七面鳥、リスが新型コロナを運んでこない限り、コロナに感染するチャンスがまず少ない生活ができるのです。週一回の買出しだけが、濃厚ではなく遠隔接触の危険性がありますが…。 アメリカ人も変わりました。マスクに対する認識、見解?のことです。ほんの半年前まで、日本人、中国人が街中でマスクをしている映像は、異様に思われていたものです。ところが、マスクがすっかり定着し、スーパーの中でマスクをしていない人の方が白い目で見られる…

グレース・ジョイ

Grace Joy  
(グレース・ジョイ)
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2020/10/15掲載

■明日の大人たちのためのお話  
第4回「ツバメのツバクロ」 ※新連載 up
ツバクロは、卵からかえったばかりのツバメの子どもです。ツバメは春になると、南の国からわたしたちの家のちかくにやって、お父さんツバメとお母さんツバメが力をあわせて、子どもを育てるための巣をつくります。巣はだいたい、にんげんの家のやねの下のかべぎわとか、やねをささえているしっかりした木の上とかにつくります。にんげんの家につくるのは、そうすればカラスなどが人間をこわがって巣のあるところにちかよってこないからです。にんげんもツバメがイネややさいを食べる虫をたくさんとって食べてくれることを知っているので、ツバメが家のやねの下に巣をつくってもおいはらったりしません。ツバメとにんげんは友だちなのです。ツバメはそのことを知っているので、にんげんの近くに巣をつくるのです。かしこいですね。お父さんツバメとお母さんツバメは力をあわせて、田んぼの土とか、わらとか、かれた草の葉っぱとかを集めてきて、それを少しづつ口の中でつばとまぜあわせて巣をつくります。ツバメのつばはネバネバしていますから、まぜあわせるとのりのようになって、木やかべにピタッと…

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谷口 江里也 

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2020/10/15掲載

■よりみち~編集後記  up 
10月15日までの新型コロナウイルスの各国別感染者数(死者数)の推移をまとめました。

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※欧州で陽性者及び死者数が激増、第二波を警戒し、イギリスが夜間外出禁止令を発布しました。インドや南米、ブラジルが若干減少していますが、アメリカは依然横ばい状態です。

よりみち

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