のらり 大好評連載中
2018/05/31掲載

■新・汽車旅日記
~平成ニッポン、いい日々旅立ち
 
第662回「隙間から琵琶湖 - 京阪電鉄石山坂本線 浜大津駅~坂本駅 -」
 
浜大津へ戻る。石山寺駅は終点だし、平日のせいか電車は空いていた。座りたかったから助かった。情けないことに足腰に疲労感が残っている。ここから先、比叡山を越えるつもりだけど、それまでに回復できるだろうか。いや、足を引きずっても行くのだ。後戻りするつもりはない。気持ちだけは20代である。いや、30代にしておこうか。 電車で約20分。浜大津着。このまま終点の坂本駅へ乗り通す。まだ足は重くだるくて、座ったまま景色を眺める。昼下がりの電車が空いていて助かる。座ったまま前方を見れば、この先、しばらく併用軌道が続いていた。普通の電車が路面区間を走る様子を見たいけれど、降りて眺める時間はない。幸い、前方から石山寺行きがやってきた。運転室の窓越しに、併用軌道を走る電車を見た。これで満足としよう。その併用軌道は三井寺駅で終わった。発車するとすぐに鉄橋で、これは川ではなく琵琶湖疏水だ。

杉山 淳一

杉山 淳一 ※今週も休載します

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2018/06/14掲載

■店主の分け前
~バーマンの心にうつりゆくよしなしごと
 
第353回「流行り歌に寄せて No.158 「小指の想い出」~昭和42年(1967年)」 
up
このコラムとしては、スパーク3人娘の二人目、伊東ゆかりの曲のご紹介である。個人的にファンだということもあって、すでに園まりには『逢いたくて逢いたくて』『夢は夜ひらく』の2曲で登場していただいている。 昭和37年の曲をコラムで書いていた時、その年に中尾ミエの『可愛いベイビー』が大ヒットしたことは知っていたが、自分の中ではあまりリアル感がなく、平べったい文章になること恐れて、取り上げることができなかった。彼女の曲は、もう少し後のものをご紹介したいと思っている。 伊東ゆかりは、私は今まであまり知らなかったが、かなりデビューが早かった人である。父親がバンドのベース奏者であったことから、小学校に入るか入らないうちから進駐軍で歌を歌い始める。11歳の時、『かたみの十字架/クワイ河マーチ』でキングレコードからデビューを果たした。 『かたみの十字架』はパット・ブーンの “Remember You're Mine”の…

金井 和宏

金井 和宏 
 
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2018/06/14掲載

■イビサ物語
~ロスモリーノスの夕陽カフェにて
 
第24回「ヒターノは踊る その2」 up
それまでに、私はマドリッド、グラナダ、セビリアで観光用のタブラオ・フラメンコのショーを何度か観ていた。イビサでのフラメンコはそれと全く違ったものだった。そこでは、自分たちのためだけに歌い踊り、各自それぞれが主役だった。造られたショーのように洗練されてはいなかったが、元々が土着の音楽、踊りなのだ。 悪い音響システムで歌っていたのはアンヘリータだった。彼女の兄アントニオがギターをかき鳴らしていた。この兄と妹は、イビサでは誰しもが認める音楽家だった。アンヘリータが最初に私の店にキッチンの助っ人として来たのは、彼女が16、7歳の時だったと思う。 彼女は丸い顔に深く輝く印象的な目を持ち、大変な美形だった。アントニオは物静かな青年で、軽くウェーブした艶やかな黒髪を顔を隠すように垂らし、忘我の境地に入り込んでいるかのようにギターをかき鳴らしていた。 アントニオもアンヘリータがチャーミングなのと同様、大変なハンサムボーイだったが…

佐野 草介

佐野 草介 

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2018/06/14掲載

■亜米利加よもやま通信
~コロラドロッキーの山裾の町から
 
第565回「卒業と就職の季節」
 up
5月、6月は、アメリカの卒業式の季節、そして就職の季節です。日本とアメリカの大学の卒業式の違いは、日本なら、「仰げば尊し……」を歌い、泣く泣く学生生活、先生、友達に別れを告げるセイシュク(静粛)、ゲンシュク(厳粛)な儀式なのに対し、アメリカの場合、フットボールスタジアムで風船を飛ばし、ドンチャン騒ぎの末、最後にソーレッとばかりに学士帽(四角い平らなお皿みたいなものに房が下がっています)を空中に投げ上げる、陽気というのか、バカ騒ぎ好きというだけなのか、ともかく派手派手なものです。もう一つ大きな違いは、日本で大学を卒業する学生さんのほとんど、少しばかり名の通った良い大学なら90%以上(今年は98%の卒業生の就職が内定しています)の学生さんは、卒業する時、すでに就職が決まっているのに対し、アメリカの卒業生はほとんど全く就職が決まっていないことでしょう。何でも、日本の大学では“就職率”が大きな…

グレース・ジョイ

Grace Joy 
(グレース・ジョイ)
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2018/06/14掲載

■『ひとつひとつの確かさ』
~表現哲学詩人 谷口江里也の映像詩
 
第34回「花の上にではなく ~Not on the Flower」
up

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花の上にではなく
人が歩く道の上で羽を休める一羽の蝶。
すぐそばに咲いた花があるのに
どうして花ではなく石の上にいるのか ?

……

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谷口 江里也 

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2018/06/07掲載

■よりみち~編集後記  

安倍晋三首相は、戦後の首相の在職日数ランキングで、長期政権で有名な小泉純一郎や中曽根康弘を軽々と抜き、佐藤栄作元首相(2798日)、吉田茂元首相(2616日)に次ぎ戦後3位となっており、今年9月に自民党の党首3選を果たせば、戦後1位となり最長政権になることは確実とされている。これだけ問題を巻き起こし、何度ももうこの政権は終わりだと言われて続けながら、結局、自ら辞任することなく在位期間を延ばし続けている。現在、国家的な大問題になっているモリカケ疑惑は、1年半前の2017年2月17日で、安倍首相は夫人が名誉校長を務める学校法人「森友学園」が近隣地の10分の1の価格で国有地を払い下げられていたとされる問題への関与を国会で問われ、「私や妻は一切関わっていない。もし関わっていたら間違いなく、首相も国会議員も辞任するということを、はっきり申し上げる」と答弁したことから始まっている。この国会答弁を聞いた多くの人が、ここまで自信を持って総理大臣が…

よりみち

「のらり」編集部

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