のらり 大好評連載中
 
2017/02/23掲載

■新・汽車旅日記
〜平成ニッポン、いい日々旅立ち
 
第618
回「これが最後の北斗星 − 寝台特急北斗星 1 出発 −」 
2015年02月24日。18時半ごろの上野駅13番ホームは混雑していた。もうすぐ札幌行きの寝台特急北斗星が入線する。その乗客と見送りの人、そして見物人だ。北斗星の定期運行終了まで残り16日となっている。きっぷは入手しづらくなり、写真を撮る人も増えている。石川啄木の歌碑がある線路終端は、早くも良い場所を撮りたい人でいっぱいだ。私は13番ホームを進行方向へ進み、6号車の乗車位置で腰を下ろした。新調した旅行鞄は機内持ち込みサイズのキャリーケースだ。強靱なアルミフレーム構造で、平たい上面に座れる。ベンチのないホーム、座席が埋まった列車内で便利だろうと思ったら、さっそく座る機会ができた。今回の旅は、ここで同行者と待ち合わせだ。「ここ、並んでいますか」と若い人に話しかけられた。自由席ではないし、並ぶ必要はない。待ち合わせだと応えたら、彼は私の前に立った。その後、何度か同じことを訊かれ、私の前に並ぶ。

杉山 淳一

杉山 淳一

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2017/02/16掲載
■店主の分け前
〜バーマンの心にうつりゆくよしなしごと
 
第321回「流行り歌に寄せて No.126 「下町育ち」〜昭和40年(1965年)」 

私の母に限らず、多くの家庭の主婦たちは、あの当時昼のメロドラマというものを、実によく観ていたと思う。ずっとテレビをつけっ放しにしている家庭もあったが、我が家は観たい番組以外はスイッチを切る習慣があった。だから、母は家事の合間に1本だけ、自分の好きなドラマを熱心に観ていた。今回ご紹介する『下町育ち』は、メロドラマの主題歌として発表されたものだった。フジテレビ系列の月曜日から金曜日の、午後13時から13時30分にかけて放映された『ライオン奥様劇場』、あの野生のライオンが吼える映像から始まるシリーズの中の1作だった。 昭和40年の4月5日から5月7日にかけて放映された、東京は深川の花街を舞台にしたドラマ『芸者っ子』。この主題歌が『女の舞台』で、笹みどりの記念すべき初吹き込みレコードだった。ドラマの端役で笹本人も出演したこともあり、この曲はそれなりに話題になったが、ヒットになるまでには至らなかった。
金井 和宏 金井 和宏 

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2017/02/23掲載

■フロンティア時代のアンチヒーローたち
〜西部女傑列伝 2
 
第39回「ベラ・スター 〜〜娘、パールの後半生と終章」
【最終回】  
激しい気性をベラから受け継いだパールのことにも触れなければなるまい。母親の死後、父無し子を連れた女性にできる仕事は、住み込みで家事洗濯をする下女か酒場の女給くらいしかない時代だった。パールが流れ娼婦として口糊をしのいでいたことは書いた。だが、パールは一介の娼婦で終わる女性ではなかった。ベラが殺されてから一年も経たずして、勝手知ったるフォートスミスで自分の娼婦の館を開いた。娼館の主になったのだ。その時、大いにパールにテコ入れした"さるフォートスミスの著名人"がいたと言われている。いわばパトロンを掴んだのだ。1894年には彼の子、ルースという女の子を産んでいる。1987年にはドイツ系の音楽家…と言っても、サロンでピアノを巧みに弾く程度だったと思われるが、アーサー・エルバッハという男と結婚し、待望の男の子を産んだ。が、新郎のエルバッハは結婚後、3週間ほどでマラリア(だと思われる)で亡くなっている。

佐野 草介 佐野 草介 

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2017/02/23掲載

■亜米利加よもやま通信
〜コロラドロッキーの山裾の町から
 
第501回「女性の行進〜Woman's March、アメリカはどこへ行く…」
 
1月20日、トランプ新大統領の就任演説の翌日、21日に大きなデモ行進、それも女性ばかりの(少数の男性もいましたが…) デモ行進が行われたことは、東京でもデモ行進があったと言いますから、日本のニューズにもなったことでしょう。何でも、マーティン・ルーサー・キング博士が表に立った市民権運動以来の大規模なデモ行進だったといいます。それが、市民権運動の時のようにワシントンだけではなく、世界中の673都市で繰り広げられ、総計500万人を超す参加者があったというのですから、歴史的なデモ行進と言っていいでしょう。アメリカ以外の国にも広がり、カナダの29都市、メキシコでも20都市で行進があり、とりわけパリでは大規模な行進が繰り広げられました。私の勤める大学のある人口10万人少々の町でも、記録的な参加者を集め、目抜き通りをデモ隊が埋め尽くしました。この"ウーマンズ・マーチ"は早く言えば、アンチ・トランプ運動で・・・

グレース・ジョイ Grace Joy
(グレース・ジョイ)
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2015/10/15掲載

■現代語訳『枕草子』
〜表現哲学詩人谷口江里也が翻訳

第17回「市は、辰の市」  
市は、たつの市、さとの市、海石榴(つば)市など、大和には市のついた町がたくさんあるけれども、長谷寺にお参りをした人が、必ずのようにこの地に泊るのは、観音さまとのご縁を大切にしたいという、特別の気持があるからだろう。ほかにもこのあたりには、おふさの市や、しかまの市や、もちろん飛鳥の市もある。峰といえば---峰といえば、ゆづる葉の峰、阿弥陀の峰、そしていやたかの峰。原には---原には、みかの原、あしたの原、園原なんていうのもある。淵には---淵には、かしこ淵というのがあるけれども、一体どういう気持で、どなたがそうと教えて、そんな名前になったのだろう。青色の淵なんていうのも面白い。まるで蔵人が着るお召しのよう。ほかにも、隠れの淵や、いな淵なんていうのもあって面白い。海といえば---琵琶湖のみずうみ、与謝の海、そして、かはふちの海。陵には---陵みささぎには、うぐいすの陵、かじはぎの陵、そして、あめの陵などがあって、どれも歌に歌われして風情がある。

谷口 江里也 谷口 江里也

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2017/01/12掲載

■よりみち〜編集後記  

2017年1月20日、来週にはトランプさんがアメリカ大統領に就任する。2017年の始まりは、このトランプづくしだった。トランプさんもどんどんと閣僚内定者を発表していく中、大統領選以来求めに応じていない記者会見をついに開くことになった。これほど次期大統領が会見を開かないのも初めてのことだという。トランプさんの使うメディアは、主に「Twitter」だ。ニュースに流れるトランプさんのコメントのほとんどはこのSNS(social networking service)から発せられたものだ。テレビやラジオや新聞・雑誌ではなく、トランプさん自らが発するSNSしかない。ネットで大統領になった最初のヒトかもしれない。その次期大統領の初めての記者会見のニュース番組を見て驚くばかりの展開で、皆が心配していたそのままのことが実際に起こっていた。これが世界のリーダーとしてのアメリカの大統領になるヒトだと、今になっても納得できない、悪夢を見ている光景が展開していた。感情を爆発させ、CNNを名指しで批判し、質問を拒否する最初の記者会見も前代未聞だろう。

よりみち 「のらり」編集部

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  ■フロンティア時代のアンチヒーローたち [全151回] 〜西部アウトロー列伝 Part1:Butch Cassidy(ブッチ・キャサディ)
佐野 草介
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■グレートプレーンズのそよ風 [計28回] 〜アメリカ中西部今昔物語
Grace Joy(グレース・ジョイ)
グレース・ジョイ
■貿易風の吹く島から [全157回] 〜カリブ海のヨットマンからの電子メール
佐野 草介
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湯川 カナ
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 〜世阿弥の『風姿花伝』を表現哲学詩人谷口江里也が現代語に翻訳

谷口 江里也
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 〜谷口江里也が芭蕉を表現哲学詩人の心で読み解くクリエイティヴ・トリップ

谷口 江里也
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谷口 江里也
鏡の向こう
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海藤 春樹_人形_IMAGES 谷口 江里也_詩_TEXT
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■岩の記憶、風の夢 [全57回] 〜my United Stars of Atlantis
谷口 江里也
岩の記憶

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