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■亜米利加よもやま通信 ~コロラドロッキーの山裾の町から
 

第912回:AI<人口知能>の世界

更新日2025/08/14 

 

私たちが世俗を離れた、ダンナさん自称してイワク“仙人のような生活”をしていることは何度か書きました。実際にはそれほどでもないと自分たちは思っているのですが、私の友人や兄弟、姉妹、親類から見ると、どうも原始的なミニマリストの生活をしているように見えるらしいのです。

携帯電話は見るに見かねた友達が、少し古いモデルだけどまだ十分使えるからとわざわざ郵送してくれたのを、これまたここを訪れたカップルの男性の方がハイテックのオタクで、ここで使えるようにセットしてくれ、iPhoneなんか必要ないと公言していたのがまるでウソのように重宝し、利用し始めたのは今年の4月からです。なるほど、こりゃとても便利な道具ですね。

10年ほど前になるでしょうか、私の大学時代の友達ジャンとスティーブの家に泊まりがけで遊びに行った時、もう一人、人間ではなく円筒形のスピーカーのようなものが置いてあり、それに彼らが頻繁に話かけるのに驚きました。アレクサ(Alexa)という名の、なんと言ったらいいのかしら、ロボット、人口知能で、百科事典に載っているようなことなら、まず即答してくれるのです。わざわざ重くて厚い辞典を引っ張り出さなくて済むのです。

それどころか、「アレクサ、エアコンの温度を15度に下げてとか、ガレージのドアを閉めてくれ」とか、命令、要求をすぐに実行してくれるのです。間違っても「そんな簡単なこと、自分でやりなさい!」なんて口答えを決してしません。

「バックグラウンド・ミュージックに軽いクラシックを流して」とか、「70年代のロックが聴きたい」と言えば、即、スピーカーから要求に沿った音楽が流れてくるのです。そんなこと当たり前だという人が多いというか大半で、何を今さら、驚くほどのこともないだろう…と思う人がほとんどで、私たちが著しく遅れているだけなんでしょうね…。

インターネットでGoogleやMicrosoftで検索をかけると、数秒で返答がくるのが当たり前のことになってきました。でも、それは一応キーボードで質問事項を打たなければなりません。ところが、それをすべて音声、声を出して質問すると、向こうさんも人工的な音声で答えてくれるのです。これも当たり前のことかな…。

私が引退してもう10年になります。私が現役の時に、アレっ、このレポートは私のクラスにいる、授業で顔を合わせている生徒さんのイメージ、教室での受け答えとは違うな…と感じたことがあります。また、そのレポートにそっくりなのが2、3件あり、誰か優秀な生徒さんが他の生徒さんに教えたのかな…と思っていたところ、すべてAI (Artificial Intelligence:人口知能))のなせる技でした。

そんなサイト、chat GPT、Geminai、chat-BXXXなど山ほどあり、レポート、論文などを代筆してくれるというのです。しかも、本人の文章の書き方に似せて、いかにも本人が本当に書いたようにまで仕上げてくれるというのですから、それを見抜くには先生たちも丁寧に本腰を入れて読まなければならなくなったのです。
 
AIを素早く上手に利用する生徒さんが、良い成績で卒業できる、言ってみれば小手先だけの技術で、物事を深く考えることをしない傾向が幅を効かしてきたのです。確かにこの世で成功を収める人たちは、周囲にあるツールをフルに素早く利用し、自分の役に立てる人、それをいかにも自分の考えのように、上手く他の人に伝える人なんでしょうけど、どこか肝心な思考能力が欠落しているように思うのです。

やはり、無駄が多くても、自分で調べ、考え、それをまとめる労力をしないことには自分の個性を持ち得ないと思うのです。それに図書館に行き、とても全部読み通せない本を積み上げ、その中に自分が求めている事項、自分の考えと同じような思考を持つ人の論文に出会った時の喜び、なるほどなぁと目を開き、納得させられる文章を読む嬉しさは何事にも代え難いと思うのです。

おばあさん、何を古臭いこと言っているの? と言われることは覚悟の上ですが…。

-…つづく

 

 

第913回:男色の世界、女色の風俗

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modoru

 

 

 

 

 



Grace Joy
(グレース・ジョイ)
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中西部の田舎で生まれ育ったせいでょうか、今でも波打つ小麦畑や地平線まで広がる牧草畑を見ると鳥肌が立つほど感動します。

コロラド州の田舎町の大学で言語学を教えていました。専門の言語学の課程で敬語、擬音語を通じて日本語の面白さを知りました。

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