のらり 大好評連載中
2022/09/29掲載

■新・汽車旅日記
~平成ニッポン、いい日々旅立ち
 
第735回「秋田港散歩 - 秋田港クルーズ列車 秋田駅~秋田港駅2-」
up
秋田港クルーズ列車ツアーは、往路の列車のみ指定されている。帰路は任意の時間帯の列車を選べる。私は今夜の最終便の飛行機で帰るつもりで、マリンフェスティバルを見物したい。ayokoiさんは秋田港駅11時48分発の列車に乗り、秋田新幹線こまちに乗るつもりとのこと。その前に走行中の秋田港クルーズ列車を撮りたいそうで、私も付いていく。線路の脇の道を土崎駅の方へ歩くと、踏切のそばが順光のベストポジションだった。ayokoiさんがビデオカメラを構える。私は彼の視野に入らないように、少し下がってカメラを構えた。弟子は三歩後ろからついていくものなのだ。たぶん。高層建築や架線柱がないから、青空が広がる。線路と道の境界に策がない。もともと倉庫街で人通りもないからだろうか。あまり見ない景色だ。鉄道模型のジオラマのようでもある。しばらく待っていると、私たちが乗ってきた列車が折り返してやってきた。静かな景色の中でシャッター音が響く。

杉山 淳一

杉山 淳一 ※連載再開しました

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2022/09/29掲載

■店主の分け前
~バーマンの心にうつりゆくよしなしごと
 
第443回「流行り歌に寄せて No.244 「雨がやんだら」~昭和45年(1970年)10月21日リリース」 up
長門裕之・南田洋子、津川雅彦・朝丘雪路の、おしどり夫婦と言われた両ご夫妻はすでにこの世にいない。幼い頃から、映画やテレビなどで、ずっと見慣れ親しんできた両ご夫妻が、すべて故人となってしまったのは、私にとってはかなり寂しいことである。最初に亡くなったのは南田洋子で、平成21年(2009年)10月21日で76歳。その後1年半経たないうちに、長門裕之が平成13年5月21日に77歳で亡くなった。そして、朝丘雪路が平成30年4月27日に82歳で亡くなると、津川雅彦は3ヵ月余り経った同年の8月4日に78歳でこの世を去った。ここ12、3年の間のことであった。妻に先立たれた夫はあまり多くを生きないと世間ではよく言われるが、二組ともその例外にはならずに旅立って行ったのである。それぞれが素晴らしい個性を持った俳優だったが、4人の中で、唯一俳優と歌手業を兼ねていたのは、朝丘雪路だった。

金井 和宏

金井 和宏  

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2022/09/22掲載

■音楽知らずのバッハ詣で
第43回「いざ、コンサートに挑まん…」

ドイツのホテルは通常朝食が付いています。最近、別会計になっているビジネスホテル的なところも増えたにしろ、コーヒー、紅茶、数種類のハム、ソーセージ、ベーコンに卵料理、ヨーグルトなどなど、実に盛大なビュフェ、ヴァイキング方式だ。それは安いプリヴァートハウス・ツィンマー(個人宅の一部屋、間貸し)でも同じだ。貧乏バックパッカー時代に身に染みてしまった貧しい根性なのか、生まれつき食い意地が張っているせいなのか、私はツイツイ食べ過ぎてしまう傾向がある。これは良くない。どころか満腹はバッハを聴く妨げになる、と偉そうなことを言えるのは、痛い経験を味合されたからだ。バッハ音楽祭は各教会持ち回りのような形式で午前9時半に“音楽ミサ”が行われる。その中にバッハの時代なら想像もできないことだが、カトリック教会でのバッハ演奏、コーラスも含まれていたりする。それが小1時間、それから11時に旧市庁舎の裏、アルテボーゼ(旧証券取引所)の2階で、主にその年のバッハ・コンクールの入賞者などのリサイタル…

佐野 草介

佐野 草介 ※今週来週休載

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2022/09/22掲載

■亜米利加よもやま通信
~コロラドロッキーの山裾の町から
 
第773回「アメリカの金脈企業と刑務所」

アメリカは“ランド・オブ・オポチュニティ”<誰でも成功するチャンスのある国>とよく言われてきました。真面目に一生懸命働けば成功する、平たく言えば誰でも大金持ちになれる国だというのです。旧態依然としたヨーロッパの国々や日本に比べると、一昔前ならアメリカでなら成金になりうる条件があったのかもしれません。ビル・ゲイツなどのハイテック関連だけでなく、通信販売のアマゾンのジェフ・ベゾスなどなど、学生らが親の家のガレージや地下に閉じ篭もり、始めたシゴトがアレよという間に大企業に発展することがあり得たのです。最近では、ロシア、中国に押され気味ですが……。資本主義は言ってしまえば金満主義で、儲かることならなんでもする、儲かることは良いことだという、往々にして人道主義と相反するモノです。近年、あらゆる投資会社、年金会社、金融機関、地方都市の財政関係、終いには大学の財務課まで、争うように投資している企業があります。それは、刑務所の管理会社なのです。犯罪は増える一方だし、下請け管理会社は囚人一人に付き幾らと州からお金を取っていますから、資金源は州で支払いは確実、安全だというわけなのでしょう。

グレース・ジョイ

Grace Joy(グレース・ジョイ)
※今週来週休載
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2022/09/01掲載

■ジャック・カロを知っていますか?
~バロックの時代に銅版画のあらゆる可能性を展開した天才版画家とその作品を巡る随想
 
第30回「聖アントニウスの誘惑」【最終回】 ジャック・カロは、ペスト、飢饉、戦争という、人間社会が遭遇する最悪の災いがもたらす悲惨が重なり合ったロレーヌで晩年を過ごし、1635年に亡くなりました。まだ43歳でした。原因は胃癌だったともいわれていますけれども、様々な精神的な苦痛が、カロの体を内部から蝕んだのかもしれません。 しかしその前年、カロは、死のおよそ20年前、1617年にフィレンツェで制作した画題《テーマ》と同じテーマの大作を創り遺しました。12回で紹介した『聖アントニウスの誘惑』です。モチーフや表現された形象の奇怪さに比して、画面全体がやや明るめで、どことなく牧歌的でコミカルな要素が多かった前作に比べて、この作品は全体に暗く、聖アントニウスに対する悪魔や怪物たちの攻撃もより激しさを増しています。 前作ではほとんどどこにいるのかわからないほどに小さく描かれていた聖人の姿も、ここではしっかりと描かれ、襲いかかってくる怪物たちに抗い、イエス・キリストの象徴である十字架をかざして必死でそれらを退けようとしています。この頃、この画題《テーマ》はヨーロッパでは人気が高く、いろんな画家が作品を残しています…

elia

谷口 江里也    

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2022/09/08掲載

■よりみち~編集後記  
09月06日までの新型コロナウイルスの各国別感染者数(死者数)の推移をまとめました。
covid19_weekly_090622_s
※先週1週間と比較して、日本も含め感染者数、死亡者数共に増加している国がほぼなくなっています。唯一先週よりも感染者数が増加しているのは台湾のみで3万人ほど増えていますが、死亡者数は減少しています。日本も感染者数、死亡者数共に高止まりはしていますが、徐々に減少に向かっています。

よりみち

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